2019年01月18日

ハイパーバスレフ方式(Hyper Bass-Reflex)の特徴

ハイパーバスレフ検証用に8cm、10cmボックスを作りましたがホボ想定内の結果が出ました。
ってことで、改めてハイパーバスレフの特徴を纏めて見ます。

■ハイパーバスレフ方式の特徴■
@音のベクトル(方向性)はバスレフ系とバックロード系の中間くらいに位置する
A複合動作型としては構造が簡単で、比較的小型にできる
Bバスレフ方式にバックロードの要素を取り入れることで、低音を効率的に引き出せる
C同サイズのバスレフ、密閉では得られない鳴りっぷり、スケール感を出すことができる
D複合制動を掛けコーンの動きを抑制しているのでパワーが入る
E2枚の仕切り板が斜めに入ることで特性のアバレ、定在波が押さえられ、必要最小限の吸音材で済む


■同サイズBOXのバスレフ、ハイパーバスレフの内部構造比較
Hyper-BR-constraction-01.jpg

■同サイズBOXのバスレフ、ハイパーバスレフの周波数特性比較
Hyper-Bass-Reflex-image-06.jpg

2019年01月16日

MarkAudio Pluvia7 PHD + ハイパーバスレフ箱で聴く[其の1]〜[其の5]

イロイロと聴き比べてみましたが高音の質感(キラキラ感、金属感)はメタルコーンが一枚も二枚も上です。
値段的にはPluvia7の上位機になりますが、同価格帯の旧Alpair7v3と比較して微妙な立ち位置ですし、ツイーター追加を前提にした場合は非常に良いユニットですが、Pluvia7 PHDだけだとコレマタ微妙。
共に最新機種のAlpair7MS、Pluvia7PHDですが、どちらも悪いユニットじゃ無いですがオールマイティに使うんであれば、Alpair7v3、Pluvia7のほうが使いやすいしコストパフォーマンスも高いと思います。
個人的にはAlpair7MS、Pluvia7PHDのどちらもDDBHよりハイパーバスレフのほうが相性が良いと感じます。

■Pluvia7PHD + ハイパーバスレフ箱で聴く/其の1〜其の5

■Pluvia7にペーパーコーン、平角純銅線ボイスコイル、アルペア系モーターを採用した新型ユニット「MarkAudio Pluvia7 PHD」。
もともと鳴りっぷりの良かったPluvia7の進化モデル(一部退化した部分有り、、、笑)
特に打楽器系の出音は秀逸!!!

■録音はタスカムDR-07mkU(AB方式、16bit、44kHzでピークリダクション録音)、録音ポイントはSPから65cm。 再生プレーヤーはAIMP3。

■再生曲
Beethoven / Piano Sonata No.25 Op.79
Melodie Zhao(piano)

■使用機器

自作PC(WinXP-home、SP3、フルファンレス仕様)

↓ (光接続)

C.E.C DA5(DAC)

↓ (自作BLケーブル、CANARE/L4E6S)

Nmode X-PM7(1bitデジタルアンプ)

↓ (自作8段ラダー型スピーカーケーブル)

MarkAudio Pluvia7 PHD(BOX : HB-10F)

2019年01月14日

「MarkAudio Pluvia7PHD + ハイパーバスレフ箱」の試聴〜見通しの良い広大な音場をベースに・・・

Pluvia7PHDの初期慣らしを終えて一発目の出音でビックラコン!!!
Pluvia7PHD-01.jpg

とにかく音の広がり方が素晴らしい。
怒涛のように広がった音が滑らかに消え入る様は、これまでのマークオーディオ製品ではピカイチ(MAOPをも凌駕)です。
「Pluvia7PHD + ハイパーバスレフ箱」での音場表現はフォステクスのスーパーシリーズに近いモノを感じますが、違う箱に入れると印象が変わるかもしれません。
音質自体はMAOPのようにオールマイティとはいかず、ヴォーカルや弦楽器の表現力はイマイチですが打楽器系(打弦楽器、撥弦楽器を含む)の表現力、鳴りっぷりはピカイチです。

現在マークオーディオから販売されている紙コーンユニットはPluvia7PHDだけで、コーンの色はやや青みがかったライトグレーです。
フォステクスのFFシリーズのコーン紙を明るくした感じでしょうか。
コーン材質についてはアナウンスされてませんので従来のペーパーコーンと同等と思われますが、見た感じカナリ細かい繊維のようです。
Pluvia7PHD-02.jpg

■Pluvia7PHD + HB-10Fの周波数特性
Pluvia7PHD-tokusei.jpg
通常、高音特性はメーカー公表値と大きく違うことは無いんですが、この高音特性はカナ〜リ違ってます。
なんでだろ〜、、、気になります(笑)

【参考】MarkAudio Pluvia7PHDの周波数特性(メーカー公表値)
Pluvia7PHD.jpg

尚、同時にAlpair5の新型、Alpair5v3が発売されました。
が、そのうちMAOP版Alpair5が新型フレームで出てくると思われるので、今回の購入は見送りです。
早〜く来い来い〜〜〜MAOP5〜〜〜♪

2019年01月12日

10cmフルレンジ用ハイパーバスレフ箱〜Bel Suono KF1018A、MarkAudio Alpair7MSとの相性は?

設計は8cm箱と同時期に完了してましたが、やっとこさ完成させました。
ボックスサイズ(W.160xH.350xD.250mm)は8cmDDBHより小さいくらいなので低音の量感はイマイチ。
そこそこの低音感はありますがヤヤ低音不足に感じます。

■HB-10F外観
HB-10F-04.jpg

■Bel Suono KF1018A + ハイパーバスレフ箱【周波数特性】
KF1018A-HyperBL-01.jpg

■MarkAudio Alpair7MS + ハイパーバスレフ箱【周波数特性】
Alpair7MS-HyperBL-01.jpg
両ユニットとも箱のサイズを感じさせない鳴りっぷり。
低音の量感こそ少ないものの、音程は明快でキレの良い低音が聴けます。
このくらい鳴ってくれれば殆んどの10cmフルレンジとの相性も問題無いと思います。

■HB-10F【設計図&板取り図】12mm合板、600mmx900mmx1枚=1台分
HB-10F-01.jpg
方式:ハイパーバスレフ
サイズ:W.160xH.350xD.250(mm)
内容積:8L
ダクトチューニング:83Hz

■ハイパーバスレフ計算式【2019年版】
hyper bassreflex-2019.jpg

2018年10月08日

「普通のバスレフ」と「ハイパーバスレフ」を比べてみませう〜MarkAudio OM-MF5

ハイパーバスレフ第一号「HB-08F」を作ってみましたが、普通のバスレフと比較するために同じ外寸のバスレフも作りました。
外見は全く同じで、内部の仕切り板2枚の違いだけです。
Hyper-Bass-Reflex-image-04.jpg

内部はパーツB、Dの仕切り板の有無だけで、バスレフダクトも全く同じ。
吸音材は必要最小限に使用しています。
Hyper-Bass-Reflex-image-05.jpg

肝心の音ですが、小〜中音量では違いが分かりません(笑)
ただ大音量になると普通のバスレフの方が歪っぽくなってきます。
2枚の仕切り板が効いているのか、箱泣きはハイパーバスレフの方が少な目です。
低音の大入力では、バスレフよりハイパーバスレフの方がコーンの振れが少ないので大入力時の歪には有利に働いているようですね。
通常の使用では音質的には大きな差は有りませんが、ハイパーバスレフの方が大入力に強いのはメリットになると思います。
その分、パーツが多くなり組み立て難易度もチョイ上がります。
ということで、ハイパーバスレフ方式としては微妙な感じではあります。

最後に、MarkAudio OM-MF5 の周波数特性(軸上1m)比較です。
Hyper-Bass-Reflex-image-06.jpg
80〜100Hzはバスレフが高く、60Hz以下はハイパーバスレフの方が高いようです。
それ以外で大きな差は無いようです。

いずれにしても、ハイパーバスレフの可能性は感じられたので引き続き検証したいと思います。
さ〜て、、、モノになるでしょうか???

2018年09月27日

ハイパーバスレフ(Hyper Bass-Reflex)構想♪

デュアルバックロードやDDBHは過去のデータを纏めた上で再検証し、設計法、計算式等を再構築して一般公開しました。
が、ハイパーバスレフ方式は全くの見切り発車。過去のデータからいきなり設計法、計算式を導き出しました(笑)
とはいっても、経験上十分実用になると考えてますが、果たしてどうなるでしょうか?
上手くいかない場合は、密かにフェードアウトすることになるでしょう(をぃ)

では、本題。
デュアルホーン、DDBHは、どちらも「シングルバックロードホーンの発展型」でしたが、ハイパーバスレフは一般的バスレフにダンプダクト、DDBH、ダブルバスレフの考えを取り入れた「シングルバスレフの発展型」になります。
シングルバスレフ、ダブルバスレフ、DDBHを足して「3」で割ったのでは面白くないので、3つを足して「2」で割った音質5割増を狙ってみます。
サイズ的にはDDBHの半分以下、シングルバスレフとダブルバスレフの中間くらいの大きさを想定しています。

設計法、計算式は落とし所が微妙で試行錯誤、丸一日かけて何とか纏めました。

■ハイパーバスレフ計算式と内部構造イメージ
Hyper-Bass-Reflex-image-01.jpg
聞いた事のない用語のオンパレード。
ま〜コンナ感じですよ、、、ってことで(爆死)

■前面ダクトと背面ダクト
Hyper-Bass-Reflex-image-03.jpg
どちらもパーツ数は同じですが、製作難易度は背面ダクトの方がやや簡単そう。

■OM-MF5用ハイパーバスレフ【暫定版】
HB-08F-01.jpg

折り返し部を伸ばすと普通のバスレフっぽい?
Hyper-Bass-Reflex-image-02.jpg

以上、まだ構想段階ですが、、、
まずは暫定版ハイパーバスレフを作ってみたいと思います。
いつものことですが、製作中に仕様変更があるかもしれませんし、完成してまともな音が出る保障もありません。
せいぜいフェードアウトしないよう頑張ろう(-。-)y-゜゜゜