2022年05月18日

スイッチング電源アダプターのPD(USB Power Delivery)化

1年ほど前から電源アダプターを音が良いと言われている窒化ガリウム(GaN)電源に順次乗り換えてきましたが、先日オーディオインターフェースを30W・GaNに変更でPCオーディオ用の保有機器はほぼ終了しました。

GaN電源01.jpg

TASCAM 102iのPD化は良い方向に作用したようで、変更後の初空気録音(TangBand W4-1320SIF + DDVP-10-ML)は良い感じに録音出来ました。
お値段は高めですが省スペース、省エネ、高音質なGaN充電器は手放せなくなりました。これは久々に大変革の予感でオーディオ機器への内臓もありそうですね。

posted by masamasa at 07:39| エコノミック・ピュアオーディオ

2019年06月29日

「アップサンプリング」と「オーバーサンプリング」の違いって何だろう?(素人には何が何だか???)

先日導入したトッピングD10が良い感じなので色々試してみました。

標準の44.1kHzでの再生でも良い感じですが、アップサンプリング再生すると更に良くなります。
一言でいうと音が滑らかになります、特に音の荒れた音源で本領発揮!!!
これは、イイですね(^^)

384kまでアップ出来るんですが、384kと352kでは差が分かりません。
44kの整数倍の方が精神衛生上宜しいので8倍の352kで常用しましょう。
upsampling01.jpg
AIMP3とD10でのアップサンプリング再生
upsampling02.jpg

ところで、ここで疑問がふつふつと・・・(爆)
昔のCDプレーヤーは「●倍オーバーサンプリング」とか謳っていて、サンプリング周波数を上げてからDA変換してたんですが、「アップサンプリング」とは何がどう違うんだろ?

ちなみに、97年製KENWOOD DM-9090(MDプレーヤー)は8倍(352kHz)、24bit
upsampling11.jpg

90年製DENON DCD-1650(CDプレーヤー)は16倍(705kHz)、20bit
upsampling12.jpg

何かもう訳が分からなくなってきた、、、デジタルって日進月歩だと思ってたけど、オーディオに関しては30年前から進歩してない気がしてきた!!!
posted by masamasa at 11:35| エコノミック・ピュアオーディオ

2017年02月04日

省エネ仕様・可変ダクト型16cmバックロードホーン「DDBH-B16F-ECO-AD」(ブックシェルフタイプ)

以前は30cm以上のウーファーを使った大型ブックシェルフスピーカーが多く有りましたが、最近はめっぽう少なくなりました。
能率も90dB/w.mくらいは普通でしたが最近は90dBを越えるスピーカーを殆んど見かけません。

ということで、エコ仕様の16cm中型ブックシェルフDDBHです(笑)

お安いフォステクス166Enを使い安い材料で作ると、塗装までやっても2台で3諭吉以下に納まりそうです(^^)
166En-price.jpg
FOSTEX FE166En ×2=17,364-
SPターミナル、配線 =600-
15mmラワン合板(三六板) ×2=5,400-
カット代(直線x40、円x2) =2,400-
トータル=25,764-

■DDBH-B16F-ECO-AD【設計図】
DDBH-B16F-ECO-AD-01.jpg
方式:DDBH(可変ダクト型)
サイズ:W.320xH.600xD.450(mm)
空気室容積:5.6L
スロート面積:116cu
ホーン開口面積:623.5cu
ホーン長:180cm
ダクト面積:131〜261cu
ダクト長:12cm
推奨ユニット(能率94dB/w.m以上)
・Audio Nirvana Classic 6.5" Ferrite Cast Frame
・Audio Nirvana Super 6.5" Ferrite Cast Frame
・DAYTON AUDIO PS-180-8
・EMS LB7
・FOSTEX FE166En
・FOSTEX FE168EΣ


■DDBH-B16F-ECO-AD【板取り図】15mm合板(三六板x1枚=1台分)
DDBH-B16F-ECO-AD-02.jpg
【要注意】
パーツLMの横幅は0.3ミリ小さい289.7mmになります。
正確にカット出来ない場合は、同寸法(290mm)に切り出し、紙ヤスリ等で修正します。
posted by masamasa at 20:28| エコノミック・ピュアオーディオ

2017年01月31日

物理思考のエコスピーカー(エコスピ)〜エコノミック仕様・可変ダクト型16cmバックロードホーン「DDBH-T16F-ECO-AD」

スピーカー作りにおいて基本的な考え方の違いで『物理思考』と『電気思考』に分けられます。
具体的には、周波数特性をフラットにするのに「エンクロージャーで工夫」(=物理思考)するか、「電気的に補正」(=電気思考)するかといった方法の違いがあります。
例えば、「PST回路」「バッフルステップ回路」などは電気思考の産物になりますね。
それぞれに一長一短ありますが、エコの観点からすると物理思考のほうが有利だと思います。
物理的な工夫はエネルギー効率を上げることが可能ですが、電気的な補正では基本的にエネルギー効率が上がることはありません。

ってことで、、、、

エコスピーカー設計のツボは、、、

@能率の高いユニットを使う
A効率の良いエンクロージャー方式を採用する(フロントホーン、共鳴管、BH、、、等)
Bユニット背面の音圧を有効利用する(負圧を少なくする、吸音材を使わない、、、等)
Cエネルギー効率を下げるパーツを使わない(コネクター、抵抗、コンデンサ、、、等)


といったところです。

16cm未満の小口径・高能率なユニットというと選択肢が少なくなります。
20cmクラスだと能率は高いですがボックスサイズが大きく、コストも掛かります。
16cmクラスだと能率94〜95dB/W.mくらいのユニットがボチボチあります。
1本1諭吉以下のユニットを使って15mmラワン合板(三六板)1枚で作れば、2台で3諭吉以下に納まりそうです。

■DDBH-T16F-ECO-AD【設計図】
DDBH-T16F-ECO-AD-01.jpg
方式:DDBH(可変ダクト型)
サイズ:W.250xH.900xD.370(mm)
空気室容積:5.5L
スロート面積:114.4cu
ホーン開口面積:660cu
ホーン長:184cm
ダクト面積:132〜264cu
ダクト長:12cm
推奨ユニット(能率94dB/w.m以上)
・Audio Nirvana Classic 6.5" Ferrite Cast Frame
・Audio Nirvana Super 6.5" Ferrite Cast Frame
・DAYTON AUDIO PS-180-8
・EMS LB7
・FOSTEX FE166En
・FOSTEX FE168EΣ


■DDBH-T16F-ECO-AD【板取り図】15mm合板(三六板x1枚=1台分)
DDBH-T16F-ECO-AD-02.jpg
【要注意】
パーツMNの横幅は0.3ミリ小さい219.7mmになります。
正確にカット出来ない場合は、同寸法(220mm)に切り出し、紙ヤスリ等で修正します。


■DDBH-T16F-ECO-AD【ホーンイメージ図】
DDBH-T16F-ECO-AD-03.jpg
posted by masamasa at 16:42| エコノミック・ピュアオーディオ

2016年12月10日

エコノミック・ピュアオーディオの時代は近いぞ、、、頑張れナノコンポ!!!

『そろそろ本気でエコノミックオーディオを考えてみよう』

、、、ってことで、オラソニック(東和電子)さんからNANO-UA1aを貸していただけたので検証してみました(笑)
olaso.jpg

まずはデスクトップでFOSTEX M800を鳴らしてみました。

スピーカーから約50cmでの音は、、、
清楚で可憐、透明度が高く細かい音もしっかり出ます。
さらに音場は広く、見通しも良い。
基本的に汚い音は出さないタイプなので近接聴取に最適。

結果、小〜中音量でのデスクトップ用には勿体無い高音質となります。
プリメインとしての機能は必要最小限ですが、超小型スピーカー向けに「バスブースト機能」があり低音部のみ強調します。
UA1a-Bass-Boost.jpg
実測で500Hzから効き始め100Hzで+6dB、50Hz以下で+8dBといったところ。
低音の出にくい小型スピーカーには丁度良いと思われます。
尚、再生中の消費電力は8〜9Wと非常に省エネです。

■ナノコンポ「NANO-UA1a」で聴く『荒野の7人(テーマ)』


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続いて、通常ポジション(SPから約3m)での試聴。
スピーカーはMarkAudio Pluvia Seven。

基本的には上に書いたように「非常に質感の高い音」です。
音の存在を強調しすぎないソフトで自然な輪郭で、デジタル的にクッキリした輪郭とは一線を隔し好印象。
ただ、音に力がなく躍動力不足で元気がありません。
そのせいか、浸透力が弱く音が跳ばないので「音圧は出てるんですが、音が小さく聴こえます」。

良くも悪くも「おしとやか」という言葉が浮かんできますが、、、大和撫子的な音を求めるなら選択肢の一つになり、マッチョ(笑)な音を求めると不満が出てきます。
SCDS機能の限界か?音量を上げ過ぎると歪みが発生する(特にピアノは鬼門)ので、実質使えるパワーは3〜4ワットくらいと思われます。

■ナノコンポ「NANO-UA1a」で聴く『Melody Gardot / If The Stars Were Mine』


ぶっちゃけ能率85dB程度のスピーカーでの大音量再生にはパワー不足でして、評価が分かれる部分ではあります。

個人的には『音に元気が欲しい』『SCDSに頼らないで20W+20W(8Ω)を歪無く出力するパワーが欲しい』というところに帰結します。
せめて10cmフルレンジ程度は、しっかり鳴らしきってほしいもんです。

いずれにしても『エコノミック・ピュアオーディオ』としての可能性は非常に高いのでオラソニックさんには頑張っていただきたいと思います。
応援してますよ〜、、、と言うか、、、わたし(masamasa)が「欲しい」と思わせる製品作りを期待しています(爆死)
posted by masamasa at 17:25| エコノミック・ピュアオーディオ