2016年11月01日

10cmフルレンジで聴くピアノトリオ〜外山安樹子トリオ『nobody goes away(YPM-036)』より「Anywhere but Here」

久しぶりにYPMレーベル(水戸市)のCDを入手しましたので、外山安樹子トリオ『nobody goes away』(YPM-036)から9曲目「Anywhere but Here」を10cmフルレンジで再生、録音しました。
CORTEZレーベルに引き続きの地元ネタになります(笑)
ypm-01.jpg
『nobody goes away』ではカバー曲とオリジナル曲が演奏されますが、オリジナル曲の完成度が素晴らしい。
曲によって中だるみ気味な感じも受けますがジャズとしてもインストゥルメントとしても一級品です。
肝心の音質ですが、小〜中音量だとチョイと楽器間のバランス、帯域バランスが気になります。
全体的にピアノが勝ちすぎている感じで、ベースとドラムスの存在感が薄めかな。
帯域では中高音の線が細いようで、キックドラム等がドスドス響きすぎます。
アナログ録音のような線の太さを出そうとしているような感じもあって、そのためか音が拡散してベースとドラムスは焦点がブレてるようですね。

ところがドッコイ、、、

大音量以上になると俄然本領発揮、、、
中高域の細さも帯域バランスも気にならないほど鳴りっぷりが良くなります。
控え目だったベース、ドラムスも存在感が出てきます。

ってことで、、、

『nobody goes away』は大音量〜爆音で聴くべし!!!

【YouTube】
10cmフルレンジで聴くピアノトリオ〜外山安樹子トリオ『nobody goes away』より「Anywhere but Here」

■録音はタスカムDR-07mkII(AB方式、16bit、44kHzで録音)、録音ポイントはSPから65cm。
再生プレーヤーは『AIMP3 ver3.55,build1345(26.03.2014)』
■再生曲
「nobody goes away」(YPM-036) - Akiko Toyama Trio
Track9:Anywhere but Here
※この音源はYPMレーベルさんの利用許諾を得ております
■使用機器は、、、
自作PC(Win XP home SP3、フルファンレス仕様)
↓(光接続)
KENWOOD DM-9090(DACモード)
↓(自作VCTF2スケアRCAケーブル)
DENON PMA-390IV
↓(VCTF2スケアケーブル)
MarkAudio Pluvia Seven + DDBH-10-FERMENTO(ダンプダクト・バックロード)
ダクト調整有り

オマケ【YouTube】
10cmフルレンジで聴くジャズヴォーカル〜中溝ひろみ『ソング・フォー・ア・スカイ』より「It might as well be spring (春の如く)」
posted by masamasa at 20:19| 音楽ソフト

2016年10月10日

8cm付録スピーカー(FOSTEX M800、STEREO誌2016年8月号付録)で聴く〜藤井郷子の音世界『インビジブル・ハンド』より「ゲン・ヒメル」

昨夜から『インビジブル・ハンド』をジックリ聴かせていただきました。

、、、が、トンでもない事に気が付きましたよ(をぃ)
「演奏者の気配を感じないな〜」「ライブにしては会場の空気感が希薄だな〜」と思っていたら、、、

な、、、なんと、、、50Hz以下がばっさりカットされているようです。
これってオーディオ的には問題有りで『面白さが半減』してしまいますね。

himmel-01.jpg

どの曲も低域は60Hz止まりなので、、、8cmフルレンジでも十分再生できそうです(笑)
ってことで、8cm版を録ってみました。

■8cmフルレンジで聴く〜藤井郷子の音世界「Gen Himmel」

■録音はタスカムDR-07mkII(AB方式、16bit、44kHzで録音)、録音ポイントはSPから65cm。
再生プレーヤーは『AIMP3 ver3.55,build1345(26.03.2014)』
■再生曲
Gen Himmel - Satoko Fujii / Invisible Hand
(Cortez Sound / CSJ0001-0002)
■使用機器は、、、

自作PC(Win XP home SP3、フルファンレス仕様)

↓(光接続)

KENWOOD DM-9090(DACモード)

↓(自作VCTF2スケアRCAケーブル)

DENON PMA-390IV

↓(VCTF2スケアケーブル)

FOSTEX M800 + DDBH-85WK(ダンプダクト・バックロード)

※新レーベル「Cortez Sound」第一弾/藤井郷子『インビジブル・ハンド』を10cmフルレンジで聴いてみました
posted by masamasa at 18:06| 音楽ソフト

2016年10月09日

新レーベル「Cortez Sound」第一弾/藤井郷子『インビジブル・ハンド』を10cmフルレンジで聴いてみました

2016年9月17日に水戸の「Jazz Room CORTEZ」さんから新レーベル「Cortez Sound」が発進しました。
その第一弾が、、、
コルテスさんでの藤井郷子嬢のライブ演奏です。
thought-04.jpg
藤井郷子『インビジブル・ハンド』
〜 深遠なる藤井郷子の音世界 青い炎と幽玄美 〜
[ Cortez Sound / CSJ0001-0002、2枚組、税別3000円 ]

このライブは2016/4/28に行われたものですがが、CD発売に先立って冒頭の1曲がYouTubeで公開されています。

さて、コルテスさんのJBL4350で藤井さんのソロピアノを聴かせていただきましたが、、、
なかなかに素晴らしい演奏、録音です。
ちょっと気になったのが「低音の量感がありすぎで、ややキレが悪い」ことです。
こうなると38cmダブルでは低域が飽和状態で凄いことになりそうですが、我が家の10cmフルレンジなら相性が良さそうです。

ってことで、、、
早速、MarkAudio Pluvia Sevenで鳴らしてみました(笑)
あれっ、、、10cmでも低音の量感が・・・・(爆死)
thought-01.jpg
そうでした、この箱は低域の量感重視で設計してました。
なるほど、このCDは小口径フルレンジでも等身大のピアノが再現されるので、JBL4350などの大型スピーカーより小型スピーカーとの相性が良い感じです。
聴いていると何時の間にかSATOKOワールドにグイグイ引き込まれていきます。
50〜60年代のジャズとは別世界ですが中々心地良いですね。
内容はモードとフリーの狭間といった感じで、クラシックの現代音楽風でもあります。
ジャズファン以外の方々にも一度聴いて頂きたい演奏ですね。
こうなると次の作品への期待が膨らんできますが、、、
エバンスの「Peace Piece」なんぞ聴いてみたいな〜〜〜♪

■10cmフルレンジで聴くジャズピアノ〜藤井郷子『インビジブル・ハンド』より「Thought」(抜粋)

■録音はタスカムDR-07mkII(AB方式、16bit、44kHzで録音)、録音ポイントはSPから65cm。
再生プレーヤーは『AIMP3 ver3.55,build1345(26.03.2014)』

■再生曲
Thought - Satoko Fujii / Invisible Hand
(Cortez Sound / CSJ0001-0002)

■使用機器は、、、

自作PC(Win XP home SP3、フルファンレス仕様)

↓(光接続)

KENWOOD DM-9090(DACモード)

↓(自作VCTF2スケアRCAケーブル)

DENON PMA-390IV

↓(VCTF2スケアケーブル)

MarkAudio Pluvia Seven + DDBH-10-FERMENTO(ダンプダクト・バックロード)
posted by masamasa at 20:39| 音楽ソフト

2016年03月15日

魅惑の唇〜女性ヴォーカルの「声の“在処”」(三次元音像定位、3D sound image localization)を探ってみる

3月11日の記事が「camomile Best Audio 2」に否定的な内容になってしまいましたので、他の「e-onkyo試聴用音源」で3D感を比較してみました。

■e-onkyo試聴用音源
1.ヘレン・メリル/イパネマの娘〜「ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー」
2.カーペンターズ/マスカレード〜「Singles 1969-1981」
3.美空ひばり/川の流れのように〜「ステレオ録音による美空ひばりベスト」
4.今井美樹/PRIDE〜「Premium Ivory」
5.ダイアナ・クラール/テンプテイション〜「The Girl In The Other Room」
6.noon/ばら色の人生〜「LOVE VOYAGE」
7.手嶌葵/The Rose〜「I Love Cinemas-Premium Edition」
8.藤田恵美/Smile〜「camomile Best Audio 2」


■比較項目
音像サイズ、音像距離、音像定位高の3つになります。

■結果画像(唇の大きさ=音像サイズ、平面図=音像距離、立面図=音像定位高)
vocal-image-localization.jpg
3項目のバランスが最も良かったのがnoonで、如何にもソコで歌っている感があります。
カーペンターズもカナリ良い感じでした。
逆に、イチバン悪かったのが手嶌葵で、大きい口だけがソコにあって「体は何処?」状態(笑)
藤田恵美は前記事同様に全く高さが感じられませんでした。
結果として「高さの出ないソース」は「3Dバランスが悪い」傾向が強いのかな。
手嶌葵さん、藤田恵美さんのアルバムは『高音質ソフト』として知られていますが、我が家のシステムとは相性が悪いようですね。

【最終結論】
ダンプダクト・バックロードホーン(DDBH)と「今風の高音質音源」とは相性が悪いようです。
手嶌葵さん、藤田恵美さん等の高音質ソフトは気持ち良く聴けませんので要注意です。


音の弄りすぎによる『三次元情報の消失』が原因じゃないかな(ぼそっ)
posted by masamasa at 20:11| 音楽ソフト

2016年03月11日

「camomile Best Audio 2」(Emi Fujita)が-poor-過ぎる〜『趣味のオーディオ』に対する認識が低次元な「音楽業界」!?

「e-onkyo music」で、ステレオ誌「究極のオーディオチェックCD2016〜ハイレゾバージョン」を試聴するついでにアレコレ聴いていて、「トンでもないアルバム」を見つけました。

【オーディオファン必聴の第2弾がハイレゾで登場】
  〜『camomile Best Audio 2』/藤田恵美
camomile-best-audio-2-emi-fujita-infomation.jpg
このアルバムには「ビ・ツ・ク・リ・!!!」です。
なんと趣味のオーディオの入り口にも立てないアルバムでした(笑)

まず、ヴォーカルがスピーカーユニットの高さに定位して、他の楽器も同じ高さで横一線に並びます。
左右の広がりはスピーカーの位置までで、外まで広がると言うことはありません。
奥行き方向も前後差が感じられず、考えられないくらい平面的な音像、サウンドステージが展開されます。
これだけ3Dイメージ(三次元感)を感じない音はなかなか聴けません。
camomile-2-image.jpg

アルバム解説では、、、
「2chステレオでは一般的にスピーカーに近い高さにしか音を配置できませんが、フロントの壁一面の天井までを音で埋めつくし、今までにない立体感の実現に成功しています。」
となってます
が、2chの認識としてのスタートラインもゴール(=当アルバム)もあまりに低レベル過ぎます(笑)

『スピーカーの存在はおろか、壁、天井の存在も感じない3D(三次元)再生』は「趣味のオーディオ」のスタートラインであって、三次元情報の含まれたソースならローエンドシステムの2チャンネル再生でも普通に再現できます。
posted by masamasa at 19:53| 音楽ソフト

2016年02月18日

『音像録音』と『音場録音』その2

ソロ演奏、デュオ演奏の場合は使用マイク本数はそう変わりませんが、「音像録音」と「音場録音」ではマイクセッティングや編集時のエフェクトなど違いが有るようです。
ソフト数では音像重視型が多くなってますが、小音量から大音量まで一定の音質が得られるので一般受けしやすいのが大きい要因でしょうか。
音場重視型は小音量だとパッとしない音源もありますし、機器との相性も大きく感じます(笑)

■比較音源(ヴァイオリン&ピアノ)
【音像重視タイプ】
タイスの瞑想曲/古澤巌(vn)[SONY SRCR2657]'90年


【音場重視タイプ】
タイスの瞑想曲/ハイメ・ラレード(vn)[DORIAN DOR-90153]'90年


■比較音源(ピアノ独奏)
【音像重視タイプ】
モーツァルト/ピアノソナタ ハ長調 K.545〜第2楽章
内田光子(p)[PHILIPS PHCP-10518]'83年


【音場重視タイプ】
モーツァルト/ピアノソナタ ハ長調 K.545〜第2楽章
キャロル・ローゼンバーガー(p)[DELOS DE3079]'89年
posted by masamasa at 20:54| 音楽ソフト