2019年10月31日

バックロードホーンの終着点〜SDDBH(スタガー・ダンプダクト・バックロードホーン)

これまでバックロード系のボックスを色々と作ってきましたが、設計のしやすさ、作りやすさ、低コストを考えると特性の違う2つのホーンの出口にダクトを付けたSDDBHがバックロードの終着点という気がしてきました。
3ホーン以上のダンプダクト化の可能性は無限大ですが、設計製作の難易度も無限大なので先が見通せません。
私のような素人が作るんであればSDDBHが最適と考えます。

ってことで、改めてSDDBHのインピーダンスを録ってみました。
青線が5cm-SDDBH、赤線が10cm-SDDBHの特性です。
SDDBH-impedance.jpg
インピーダンス特性は山谷が密で複雑に入り組んでおり、ホーン、共鳴管、バスレフといった要素が複合動作していることが読み取れます。
1つの箱に多くの要素が含まれているので、ユニットに合わせて最適な設計をし、部屋の特性、個人の好みに合わせた調整、使いこなしが出来れば頂点クラスのパフォーマンスが可能になると思われます。

尚、ダンプダクトやデュアルホーンには否定的な意見もありますが、最後に上から目線で言っておきます。

頂点クラスのSDDBHを聴かずしてバックロードを語るなかれ!!!

このようなセリフ、一度言ってみたかったんだよね〜(笑)
posted by masamasa at 10:45| 自作スピーカー

2019年08月24日

改めて「ダンプダクト効果」と「ハイパーバスレフ効果」について考えて みました♪

■ダンプダクト・バックロードホーン(DDBH)
バックロードホーンの開口部にダクトを付けるとホーン共振が低いほうにシフトしますが、全ての共振が同じようにシフトするわけではなく、低い帯域程シフト幅が大きく、高い帯域程シフト幅が小さくなります。
具体的には100Hz以下は全域で同じようにシフトし、100Hzより上のシフト幅は徐々に小さくなり約500Hzまでシフト効果があります。
上記は、特性上の変化ですが、聴感変化は複雑で見極めが難しくもあります。
具体的効果は、、、
@低域レンジが伸びる
A低域の量感がアップ
B低域の締りがアップ
Cピーク、ディップの軽減(特性フラット化)
D透明感、静寂感がアップ

こんなところですが、ダクト面積変更、ダクト長変更で微調整出きるのが大きな特徴です。
尚、普通のバックロードホーンとDDBHでは「音のベクトルが違う」ので、同じような音を出すことは難しいと思います(と言うか、不可能だと思う、、、笑)
20cm-Back-Horn+DampDuct.jpg


■ハイパーバスレフ(HB)
どんな方式のエンクロージャにも最適サイズがあって、大きすぎても小さすぎても最適に動作させるのが難しくなります。
ハイパーバスレフはシングルバスレフとダブルバスレフの中間サイズで「シングル&ダブルの良いトコ取り」を目指して最適動作させる方式になります。
具体的効果は、、、
@低域レンジの拡大
A低域量感アップ
B中高域の歪み感減少

などです。
この方式もダクト面積、ダクト長の変更で微調整が可能です。
Hyper-BR-02.jpg


[2019/08/25追記]
20cmBHでのダンプダクト有る無しでインピーダンス変化を測ってみました。
duct-effect.jpg
100Hz以下で変化幅が大きく、周波数が高くなるほど
変化幅が小さくなる傾向があります。
500Hz以上は測定値でも聴感でも変化は感じませんので、ダンプダクトの影響は500Hz付近までと考えられます。

ダンプダクト設計のツボですが、最低域を欲張りすぎると量感が減ってしまう(100Hz〜200Hz付近でレベルダウン)し、バックロードの良さが減少してしまうのでホドホドに(笑)
私は『ドンシャリ好きな量感重視派』ですので、基本的には80Hz〜200Hzを重視した設計をしています!!!

 ※ダンプダクトを思いっきり最低域重視に振ってサブウーファーに利用すると、上手い具合に80Hz以上が減ってアコースティックフィルターとして機能します。ダンプダクトの設計次第で色々な利用法が考えられます(^^)
posted by masamasa at 17:43| 自作スピーカー

2019年08月23日

ハイパーバスレフのダクト開口部特性(HB-08、FHB-10F、HB-15F)

ダクト開口直近での特性を測ってなかったので3台まとめて測定しました。
HB-kaikou.jpg

■MarkAudio OM-MF519(8cmフルレンジ) + HB-08F
HB-08F-kaikou.jpg

■MarkAudio Pluvia7HD(10cmフルレンジ) + HB-10F
HB-10F-kaikou.jpg

■MarkAudio MAOP11(15cmフルレンジ) + HB-15F
HB-15F-kaikou.jpg

8cmと10cmは良い感じですが、15cmはイマイチですね。
聴感でも15cmは低域の伸び、量感とも少なめで、低音感は8cm、10cmに負けてます。

ってことで、15cm版ハイパーバスレフは再検討が必要ですね。

[2019/08/24追記]
【参考資料】
■DDBH&バックロードホーンのダクト開口部特性(8cm & 8.5cm & 10cm)
・Alpair5v2 + DDBH-B08-ML
8cmDDBH-kaikou.jpg
・Pluvia Seven + DDBH-10-FERMENTO
10cmDDBH-kaikou.jpg
・FOSTEX FE88-Sol + BK88-BH(純正バックロード箱)
FE88Sol-kaikoutokusei.jpg
posted by masamasa at 16:24| 自作スピーカー

2019年08月09日

Zlogger(IW7706専用測定ソフト)の使い方(補足編)

メーカーさんのマニュアルだと分かりにくい箇所がありましたので、簡単に補足しときます。

1.「仮想シリアルポートドライバ」と「Zlogger(IW7706専用解析ソフト)」をインストールします。
ドライバーは64bit用(x64内)と32bit用(x86内)が有りますので使用PCに合ったドライバーをインストールしてください。
IW7706-driver.jpg
インストール自体は1〜2秒で終わってしまうので「あれっ?」って感じになります。不安でしたら「コントロールパネル」から「プログラムと機能」と進んで「Windowsドライバパッケージ-Microchip Technology・・・・・」を確認してください。コレがあれば正常にインストール出来てます。

2.Zloggerを使うには「.NET Framework 4以上」が必要になりますが、Windows XP SP3以降のOSなら動作するはずです。
Zloggerはインストールする必要はありません。「zlogger.exe」をクリックするだけでソフトが立ち上がります。
Zlogger-01.jpg
ソフトが起動したらUSBケーブルを接続し、「ファイル⇒測定器を接続(0)」をクリック、さらにCOMポートを指定して接続、これで使用準備が終了です。

3.初めて使う時は説明書に従い必ず「校正」をしてください。
校正自体はわずか数秒で終了します。ワニ口クリップなどで接触不良があると「out of range」と表示され校正は行われませんので注意が必要です。

4.校正が終わればいよいよ測定です。
「測定開始」をクリックすると設定画面が表示され、周波数帯域は最大で20Hz〜20kHz、ポイント数は最大で1,000ポイントが選択できますが、フルレンジスピーカーでああれば20Hz〜5kHz、150ポイントで必要十分と思います。
設定が決まったら「測定開始」をクリックして測定が始まります。
Zlogger-02.jpg

5.正常に測定が終了すると、グラフが表示されます。
尚、「画像として保存」すると後で再表示できませんので、「CSVとして保存」をオススメします。
測定画面右上には測定順の番号が割り振られますが、CSVファイルを再表示させたときは右上にファイル名が表示されるので分りやすいファイル名にしておきましょう。
Zlogger-03.jpg

6.保存したCSVファイルを読み込んで「画像として保存」するとpngファイルとして保存されます。
zlogger-04.png
↑上のグラフは「MarkAudio Pluvua Seven PHD(10cmフルレンジ)」とSDDBH(スタガー・ダンプダクト・バックロード・ホーン)を組み合わせた場合の特性です。
SDDBHは1ユニットで特性の違う2つのバックロードホーンを駆動し、それぞれの開口部をダクトで塞いだ方式で、バックロードのクセを押さえつつ低域を強化できる方式です。
インピーダンス特性も複雑になることが多く、上のグラフでは大きい山が5つ、小さい山が2つとショートホーンとしてはかなり複雑な特性になります。

最後に応用編(笑)
グラフからだと山、谷の正確な周波数がわかりませんが、保存したCSVファイルを表計算ソフトで開くとスポット周波数とスポットインピーダンスが表示されるので、インピーダンスカーブの山と谷の周波数が分かります。
これって結構役に立ちますよ♪
Zlogger-05.jpg
posted by masamasa at 11:36| 自作スピーカー

2019年08月08日

東京デバイセズのUSBオーディオ・インピーダンス・アナライザー(IW7706)の導入♪

今までは「My Speaker」でインピーダンス測定していましたが、アンプとの相性があってD級アンプ、BTLアンプ、球アンプでは発振等が起こったり、グラフ画像が乱れたりしました。
昨年、インピーダンス測定用アナログアンプが壊れてからどうしようか考えていましたが、新アンプを導入するよりお安く上がるので東京デバイセズの「アンプ無しでインピーダンス測定が出きるIW7706」に決定しました。
TD-IW7706-impedance-analyzer.jpg
.NET Framework 4がインストールできるWindows XP SP3以降のOSなら動作するのもありがたいところです。

ってことで、早速MarkAudio Pluvia Seven HD をハイパーバスレフ箱に入れて、ダクト面積を変えたときのインピーダンス変化を専用ソフト(Zlogger)で測定してみました。
Zlogger+HB-10F.jpg
コンナ感じで、校正機能もあるので正確なインピーダンスが測定できます。

オリジナルなエンクロージャーを設計する際は、正確な箱の特性を理解することが必要になります。
単機能ですが簡単に正確なインピーダンス測定が出きる東京デバイス「IW7706」は心強い見方になってくれるはずです。コレ超オススメですよ(笑)


【2019/08/10-追記】
MarkAudio MAOP7単体のインピーダンスを測定してみました。
(測定範囲:20Hz〜5kHz、測定ポイント数:150)
MAOP7-imp.jpg
箱に入れた場合はユニットのバラツキの影響が小さくなりますが、単体のインピーダンス特性は結構バラツキががあります。特にf0は10%くらいの誤差が普通だったりします(笑)
今回のZloggerでの測定値はメーカー公表値と比較してもカナリ似たものとなっています。これだけ正確な測定が出きるなら12,800円(税別)はお安いと思います。
posted by masamasa at 14:07| 自作スピーカー

2019年07月28日

OM-MF519とPluvia7HDのコーンの色!!!

OM-MF519(上)はブルーイッシュ・ダークグレー・メタリック。
Pluvia7HD[GREY](下)はゴールディッシュ・グレー・メタリック。
OM-MF519-vs-Pluvia7HD.jpg
どちらも良い塩梅の色味で、如何にも良い音が出そうです。
個人的にはMF519の「寒渋灰色」に一票(笑)
フレームは鉄製のMF519、樹脂製の7HDですが質感は互角。
エッジはドチラもゴム製で差は感じられません。

さて、エージングが進んできたOM-MF519ですが前モデルMF5の1ランク上に変貌しました。
小型のハイパーバスレフ箱ですが帯域バランスは上々で、質感、キレ、浸透力、音場も申し分無しです。

MAOP5、MAOP7にはまだまだ追いつけませんし、Pluvia7HDを越えることは無さそうです。
が、コストパフォーマンは私の知りうる『過去最高レベル』、使いこなしで旧Alpair7、Alpair5を越えられるかもしれません。
posted by masamasa at 14:07| 自作スピーカー