2022年08月28日

TQWT(ML-Voigt Pipe)のダクト調整

TQWT(Voigt Pipe)は主に共鳴管とヘルムホルツ共鳴器の複合動作をします。
一般的なTQWTはヘルムホルツ共鳴(バスレフ動作)には重きを置いていませんが、ダンプダクトを積極的に利用しているDDVPシリーズ、TWTDシリーズは500Hz付近までダクトが影響します。
また低域レンジを欲張ると100Hz〜300Hzに大きな谷が出来たりするのでサジ加減が難しいところです。

ってことで、ケチケチ仕様DDVP-10-MLのダンプダクトを検証します。

1/4λ共鳴管として動作すると51Hzくらい、標準ダクト(ダクト面積=71.5cm2、ダクト長=13.2cm)でバスレフ動作すると70Hzくらいになります。
が実際は複合動作するので総合共振周波数は微妙にズレるようです。
そこでダクト面積を100%、65%、30%とした特性を比較してみます。
Pluvia7HD+DDVP10ML-03.jpg

まずは軸上1mの特性。
Pluvia7HD+DDVP10ML-01.jpg

続いてダクト直近の特性。
Pluvia7HD+DDVP10ML-02.jpg

こんな感じですが100Hz〜500Hzの影響は思ったほど大きくはなさそうです。
ダクトが小さくなるほど60Hz〜120Hzの音圧が下がり、50Hz以下はアップするようです。
一般的な音楽ソースでは標準ダクトが良さそうですが、好みでダクトを小さくするのもありですね。
ここいらは好みの問題でしょう。
posted by masamasa at 13:40| 自作スピーカー