2017年08月23日

DDBH箱の最適サイズ(体積)は・・・[その2]

前記事は使用板材が15mm固定での計算式でしたが、、、
イロイロと面倒なので板厚を織り込んでみました。

■DDBH箱の最適サイズ、推奨サイズ計算式
V-ddbh.jpg

DDBHボックスの最適サイズ(リットル、L)
  =実行振動板面積 × 2/3 × [板厚/15]の三乗根

DDBHボックスの推奨最小サイズ(リットル、L)
  =最適サイズ×0.85

DDBHボックスの推奨最大サイズ(リットル、L)
  =最適サイズ×1.15


、、、と、コンナ感じで設計の目安にはなるでしょう。

■標準的8cmフルレンジでの計算例

フォステクス、タンバン、マークあたりは28〜32cuですので、、、
28cuのユニット用で12mm使用ボックスサイズを計算すると、、、

V-ddbh=28×2/3×12/15の三乗根
=18.666・・・・×0.9283
=17.32リットル

が推奨最小サイズになります。

17.32Lを目標に設計を進めた結果、最終的に板取り最優先設計で15.26Lになりました。
推奨値よりやや小さくなりますが十分いけると思います。

以下、Sd=28cuの推奨最小DDBH箱の設計例になります。

■DDBH-08-ML[AD]【設計図】
※ML = minimum LIMITED
※AD = Adjustable Duct

DDBH-08-ML[AD]-01.jpg

方式:DDBH(可変ダクト型)
サイズ:W.150xH.370xD.275(mm)
空気室容積:1.05L
ホーン開口面積:122.22cu
ホーン長:129cm
ダクト面積:31.5〜56.7cu
ダクト長:10cm

■DDBH-08-ML[AD]【板取り図】
DDBH-08-ML[AD]-02.jpg

ちなみに、DDBH-08-ML[AD]の体積はイマイチな出音だったDDBH-08-PUCK(V=11.55L)の約1.32倍になります。
懸念されたホーン長も約1.32倍になります。
さらに他パラメーターはほぼ同じなのでそこそこ鳴ってくれると思います。

【2017/08/27追記】
上記事の「8cmフルレンジ計算例」の中ごろで「=17.32リットルが推奨最小サイズになります」とありますが最小係数0.85を掛け忘れてました。
28×2/3×12/15の三乗根×0.85=14.73(リットル)
が推奨最小サイズになります。
尚、設計例のボックスは15.26Lで偶然にも推奨値内に入ってました、、、ま〜そこそこ期待できるかな(笑)



posted by masamasa at 19:59| 自作スピーカー