イロイロと面倒なので板厚を織り込んでみました。
■DDBH箱の最適サイズ、推奨サイズ計算式

DDBHボックスの最適サイズ(リットル、L)
=実行振動板面積 × 2/3 × [板厚/15]の三乗根
DDBHボックスの推奨最小サイズ(リットル、L)
=最適サイズ×0.85
DDBHボックスの推奨最大サイズ(リットル、L)
=最適サイズ×1.15
、、、と、コンナ感じで設計の目安にはなるでしょう。
■標準的8cmフルレンジでの計算例
フォステクス、タンバン、マークあたりは28〜32cuですので、、、
28cuのユニット用で12mm使用ボックスサイズを計算すると、、、
V-ddbh=28×2/3×12/15の三乗根
=18.666・・・・×0.9283
=17.32リットル
が推奨最小サイズになります。
17.32Lを目標に設計を進めた結果、最終的に板取り最優先設計で15.26Lになりました。
推奨値よりやや小さくなりますが十分いけると思います。
以下、Sd=28cuの推奨最小DDBH箱の設計例になります。
■DDBH-08-ML[AD]【設計図】
※ML = minimum LIMITED
※AD = Adjustable Duct
![DDBH-08-ML[AD]-01.jpg](http://pavane.sakura.ne.jp/sblo_files/eco-speaker/image/DDBH-08-ML5BAD5D-01-thumbnail2.jpg)
方式:DDBH(可変ダクト型)
サイズ:W.150xH.370xD.275(mm)
空気室容積:1.05L
ホーン開口面積:122.22cu
ホーン長:129cm
ダクト面積:31.5〜56.7cu
ダクト長:10cm
■DDBH-08-ML[AD]【板取り図】
![DDBH-08-ML[AD]-02.jpg](http://pavane.sakura.ne.jp/sblo_files/eco-speaker/image/DDBH-08-ML5BAD5D-02-thumbnail2.jpg)
ちなみに、DDBH-08-ML[AD]の体積はイマイチな出音だったDDBH-08-PUCK(V=11.55L)の約1.32倍になります。
懸念されたホーン長も約1.32倍になります。
さらに他パラメーターはほぼ同じなのでそこそこ鳴ってくれると思います。
【2017/08/27追記】
上記事の「8cmフルレンジ計算例」の中ごろで「=17.32リットルが推奨最小サイズになります」とありますが最小係数0.85を掛け忘れてました。
28×2/3×12/15の三乗根×0.85=14.73(リットル)
が推奨最小サイズになります。
尚、設計例のボックスは15.26Lで偶然にも推奨値内に入ってました、、、ま〜そこそこ期待できるかな(笑)