2015年11月06日

『20cmバックロードホーン+ダンプダクト』の可能性♪

以前から「20センチクラスのバックロードは作らないんですか?」と聞かれることがありましたが、20cmフルレンジのバックロードとなるとお金も掛かるしサイズ的にも狭い部屋では実力を発揮できません。
そもそも20cmだと「ローエンドオーディオ」っぽくないですし(笑)
20cmクラスBHは今までに試作品を含め10台以上は作ってますが、最近のユニットは小口径でも十分高性能なので私的には8cmでも必要十分なんですね〜(苦笑)

ですが、全く考えてないわけではなく、機会があるごとに検証やら実験はしています。
そして20cmBHでの『ダンプダクト効果』も確認済みです。

下図は、FOSTEX FE206Σ+BHでのダンプダクト効果です。
20cm-Back-Horn+DampDuct.jpg
ダンプダクト効果で200Hz以下の凹凸が減り、100Hz以下ではレベル上昇、ローエンドも伸びています。
このくらい効果が出れば『30Hzまでフラットに再生』が視野に入ってきますね。

さらに、現在進行形で「自作仲間のD氏」がTangBand W8-1808を使って「ダンプダクトの検証」をしています。
検証用ボックスは可変ダクトで任意の断面積が選べます。ダクト長に関しては取替え式になります。

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】外観&可変ダクト部
DDBH-T20F-実験機.jpg
この箱の狙いは、『小さい占有面積の箱で、30Hzまでフラットに再生』なんですが、はたしてどうなりますやら〜!?

占有面積は33cm×45cm=1485cu(100%)になりますが、他の20cm箱と比べると、

TangBand純正BH箱(W8-1772用)=30×56.4=1692cu(113%)
FOSTEX純正BH箱(FE206En用)=39.2×45=1764cu(118%)
D-55(長岡氏設計)=44.4×54=2397cu(161%)
と、一回り小さくなっています。

現在は調整難航中のようで、『クラシックにはダクト無し、ジャズにはダクト有り』が良いらしいです。
ダンプダクトでの変化量が結構大きいので、かえって迷いが出ているようで、、、『調整終了は未定』のようです。

尚、現時点で私が20cmクラスを作る予定はありませんので、「オススメの20cm箱」を公開する可能性は低いと思います。
どうしても20cmクラスのDD-BHを作ってみたいのでしたら、既存のBH箱を改造するか、実験機でダクト最適値を見つけてから『本番機』を作ったほうが良さそうです。

参考資料として実験機の図面を公開します。
21mm合板3枚で2台取れるエコ設計のケチケチ仕様。

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-設計図
DDBH-T20F-test-01.jpg

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-板取り図-1
DDBH-T20F-test-02.jpg

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-板取り図-2
DDBH-T20F-test-03.jpg
posted by masamasa at 20:52| 自作スピーカー