そもそも20cmだと「ローエンドオーディオ」っぽくないですし(笑)
20cmクラスBHは今までに試作品を含め10台以上は作ってますが、最近のユニットは小口径でも十分高性能なので私的には8cmでも必要十分なんですね〜(苦笑)
ですが、全く考えてないわけではなく、機会があるごとに検証やら実験はしています。
そして20cmBHでの『ダンプダクト効果』も確認済みです。
下図は、FOSTEX FE206Σ+BHでのダンプダクト効果です。

ダンプダクト効果で200Hz以下の凹凸が減り、100Hz以下ではレベル上昇、ローエンドも伸びています。
このくらい効果が出れば『30Hzまでフラットに再生』が視野に入ってきますね。
さらに、現在進行形で「自作仲間のD氏」がTangBand W8-1808を使って「ダンプダクトの検証」をしています。
検証用ボックスは可変ダクトで任意の断面積が選べます。ダクト長に関しては取替え式になります。
■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】外観&可変ダクト部

この箱の狙いは、『小さい占有面積の箱で、30Hzまでフラットに再生』なんですが、はたしてどうなりますやら〜!?
占有面積は33cm×45cm=1485cu(100%)になりますが、他の20cm箱と比べると、
TangBand純正BH箱(W8-1772用)=30×56.4=1692cu(113%)
FOSTEX純正BH箱(FE206En用)=39.2×45=1764cu(118%)
D-55(長岡氏設計)=44.4×54=2397cu(161%)
と、一回り小さくなっています。
現在は調整難航中のようで、『クラシックにはダクト無し、ジャズにはダクト有り』が良いらしいです。
ダンプダクトでの変化量が結構大きいので、かえって迷いが出ているようで、、、『調整終了は未定』のようです。
尚、現時点で私が20cmクラスを作る予定はありませんので、「オススメの20cm箱」を公開する可能性は低いと思います。
どうしても20cmクラスのDD-BHを作ってみたいのでしたら、既存のBH箱を改造するか、実験機でダクト最適値を見つけてから『本番機』を作ったほうが良さそうです。
参考資料として実験機の図面を公開します。
21mm合板3枚で2台取れるエコ設計のケチケチ仕様。
■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-設計図

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-板取り図-1

■DDBH-T20F-Rev.7【実験機】-板取り図-2
