2015年09月30日

ピンクフロイド『狂気』〜心臓の鼓動を小口径フルレンジで再現できるのか?

ピンクフロイドの「狂気」(Dark Side of the Moon)は1973年発売のプログレッシブロックです。
知る人ぞ知る、、、というか「誰もがみんな知っている?」名盤です(笑)
このアルバムの冒頭部に心臓の鼓動を思わせる音が入っていて、徐々に大きな音になっていきます。

■1発目の鼓動と25発目の鼓動の周波数特性
Pink-Floyd-01.jpg

発売当初、仲間内で「心臓の鼓動音」(32Hz中心の超低音)が聴こえる、聴こえないで盛り上がりました。
今更ながら、手持ちのデジタル音源を調べてみると再生開始後5秒で1発目の鼓動が再生されます。
1発目の鼓動の音圧が約-85dBです。
再生が進んで、開始29秒の25発目の鼓動でほぼ最高音圧に達します。
25発目の音圧は約-18dBになります。

発売当時はCD等のデジタル機器は無くアナログレコードで聴いていたわけですが、当時のレコードプレーヤーはSN比が60dB〜70dBだったので相当音量を上げても1発目は聴き取れなかったと思われます。
使用機器もお粗末なものだったので、音量上げるとハウリングやらノイズやらで、鼓動が聴こえてきたのは再生開始後15〜16秒以上過ぎてからだったと記憶してます。
(※現在レコードは所有していないので、レコードの音圧特性は未確認です)

現在のCD再生は高SN比なので、DENON PMA-390W(50W+50W)でボリュームツマミを12時くらいまで上げれば5cmフルレンジでも4発目(開始8秒)から聴こえます。

■10cm、8cm、5cmフルレンジで鼓動25発目の再生音を測定してみました。
スピークトゥミー25発目-02.jpg

【10cm】60Hz以下は10dB以上落ちるようです。
流石に10cmで32Hzはキツイですね。
それでも音量を上げると「鼓動」というより『地鳴り』のような感じに聴こえます。

【8cm】60Hz以下は20dB落ちくらいでしょうか。
音量を上げても地鳴りのようにはなりませんが、8cmとしては十分でしょう。

【5cm】さすがに80Hz以下急降下です(笑)
一応鼓動っぽく聴こえますが、軽い低音なので「赤ちゃんの心臓」みたいな感じでしょうか。

■「狂気」冒頭1分間の音源です(YouTube)

みなさんのシステムでは、どのような感じに聴こえるでしょうか?
30Hz付近までしっかり再生できれば『家鳴り振動の地響き』が聴けるでしょう。
posted by masamasa at 19:54| 自作スピーカー