2015年05月20日

ダンプダクト・バックロードホーン [= ダンプド・バックロード(ダンプダクト仕様) ]〜設定のツボ

既存のバックロードホーンスピーカー開口部に「ダンプダクト」を使用することで『中高音の漏れを抑えつつ、低域をコントロールする』ことが出来ます。
低音から中音に架けてのアバレも減少して、バックロードのクセである「ボーボー感」等も抑制されます。
ただ諸刃の剣で、バックロード特有の「躍動感」「開放感」「鳴りっぷり」等は2〜3歩後退する感じになります。

以下は、スキャンスピーク5cmフルレンジ(ステレオ誌付録)用SS-057BH-Wのダンプダクトになります。
Damp-Duct-12.jpg

■ダンプダクト設定のツボ■
ダンプダクト断面積は使用ユニット振動板面積の150%を基準にして、
100%〜200%くらいで調整します。
ダンプダクト長は10cmを基準に、0〜20cmくらいに調整します。
まずはダクト面積150%、ダクト長10cmで出音を確認。
以後はカット&トライになります。

【重要】使用ユニットと箱独自の特性によって効果が出ないことがあります【御注意】

尚、今回のSS-057BH-W用は「外付けダンプダクト」で、
ダクト面積率=154%、ダクト長=13.8cm

前回のKC-08(車載用8cmBH)は「内付けダンプダクト」で、
ダクト面積率=150%、ダクト長=11.2cm
になります。
Damp-Duct-Length.jpg
ダクト長は長いほど低域が伸びる傾向にありますが、下に伸びる分クロス周波数付近が落ち込んだりします。
コレまでのデータでは、ダクト面積率を大きくとった場合は、ダクト長も長めのほうが相性が良さそうです。

■ScanSpeak 5F/8422T03 + SS-057BH-W【ダンプダクト仕様の周波数特性】
damped-BH-ftokusei.jpg

■ScanSpeak 5F/8422T03 + SS-057BH-W【ダンプダクト仕様のインピーダンス特性】
&ed-BH-impedance.jpg

■軽自動車で音出し

■スキャンスピーク5F/8422T03(5cmフルレンジ、ステレオ誌2013年8月号付録)用のバックロード箱の開口部に「ダンプダクト」(ダクト面積23.4cm2、ダクト長13.8cm)を装着しています。
使用機器はトヨタ・ピクシス・エポック純正のエントリーナビ「NSCP-W64」で音量レベル47で再生。
スピーカーをリアハッチに設置して、タスカムDR-07mkU(AB方式、16bit、44kHzでピークリダクション録音)で録音。
録音位置は後席中央、SPとレコーダー間は70cm。

■再生曲
Michael Brecker / Say It

■使用機器は、、、
エントリーナビ NSCP-W64のSDカードプレーヤー(MP3-256kbps、イコライジング無)

ScanSpeak 5F/8422T03(BOX=SS-057BH-W-ダンプダクト仕様、自作バックロード)&
posted by masamasa at 19:58| 自作スピーカー