一般的なTQWTはヘルムホルツ共鳴(バスレフ動作)には重きを置いていませんが、ダンプダクトを積極的に利用しているDDVPシリーズ、TWTDシリーズは500Hz付近までダクトが影響します。
また低域レンジを欲張ると100Hz〜300Hzに大きな谷が出来たりするのでサジ加減が難しいところです。
ってことで、ケチケチ仕様DDVP-10-MLのダンプダクトを検証します。
1/4λ共鳴管として動作すると51Hzくらい、標準ダクト(ダクト面積=71.5cm2、ダクト長=13.2cm)でバスレフ動作すると70Hzくらいになります。
が実際は複合動作するので総合共振周波数は微妙にズレるようです。
そこでダクト面積を100%、65%、30%とした特性を比較してみます。

まずは軸上1mの特性。

続いてダクト直近の特性。

こんな感じですが100Hz〜500Hzの影響は思ったほど大きくはなさそうです。
ダクトが小さくなるほど60Hz〜120Hzの音圧が下がり、50Hz以下はアップするようです。
一般的な音楽ソースでは標準ダクトが良さそうですが、好みでダクトを小さくするのもありですね。
ここいらは好みの問題でしょう。