最近の8cmフルレンジの能率は低くなりましたが、帯域バランスが良くなってクオリティーも高くなってきました。
各地のオフ会等の広い会場でも必要最小限の音圧が得られますし、今年から始めた「名曲を聴く会」(35畳和室使用)でも耳の遠くなったお年寄りが楽しむに十分な音量が出せます。
また、クオリティーに関しては上流次第でカナリの高音質が期待できます。
オーディオマニアの方には物足りない部分も多く出てくるでしょうが、一般人には十分にオーバークオリティと考えられます(笑)

さて、8cmフルレンジを考えるに一番の問題は「メインスピーカーとして使えるか?」ってことになると思います。
そもそも「メインスピーカーって何よ?」ってことから考えてみると、数十畳の広い部屋で使うスピーカーだったり、デスクトップで使うスピーカーがメインだったりと、定義の個人差が大きかったりします。
もちろんデスクトップ限定なら8cm一発で十分な音が得られますが、部屋が広く、距離が遠くなるにつれ最大音量の問題が出てきます。
もっとも常用音量も個人差が大きい部分ではありますが、一般的な使用を考えると12畳以下の部屋でなら8cmでも十分な音量が得られると思います。
8cm一発でも音量だけなら十分メインとして使用できそうですが、オーケストラ再生での低域レンジやらスケール感やらを求めるとなると、いささか無理があるような感じでしょうか。
結果、メインスピーカーになりうるか?は使い方と使う環境、何処まで求めるかなので、人それぞれで答えが違ってくると思います。
こういった微妙な立ち位置の8cmフルレンジですが、市販されているユニット数も、対応するエンクロージャも雑誌付録品を含め数が多いので導入しやすいと思われます。
雑誌付録のOM-MF5(519)用のボックスを調べてみましたが、ガレージメーカー、オークションの業者などの製品が目白押し(笑)
良さそうな箱はバスレフ、ダブルバスレフが殆どですが、サイズ的には結構バラツキがあります。
で、チョイ比べてみます。

オントモムックBOXキット(板厚9mm、W.120xH.202xD.141=3.4L)
音工房Z/OM-MF5専用キット(板厚12mm、W.164xH.297xD.220=10.7L)
とび猫/OM-MF5用バスレフBOX(板厚18mm、W.166xH.285xD.191=9.0L)
ムックのキットは小さすぎの感じで、OM-MF5が本領発揮するのは無理でしょう。
音工房、とび猫はほぼ同サイズで、良い音がしそうですね。
ついでなんで、ハイパーバスレフ箱とDDBH箱も比べてみます。

@汎用ハイパーバスレフ箱(7.8L)
A汎用DDBH-ML箱
B519用DDBH箱
C改造版DDBH箱
@は音工房、とび猫より一回り小さいですが、必要十分な低音が出ます。このサイズならデスクトップでの使用も全然OKですね。
AはDDBHが本領発揮できる最小サイズで、デスクトップでの使用はキツイかな。
BCはデスクトップ使用には背が高すぎる思いますが、リビングTVの両サイドに良さそうなサイズ感。
そんなこんなの8cmフルレンジですが、将来的には全スピーカーの中心的な存在になりそうな予感がします。
ますます8cmの将来が楽しみになってきました♪