メーカーさんのマニュアルだと分かりにくい箇所がありましたので、簡単に補足しときます。
1.「仮想シリアルポートドライバ」と「Zlogger(IW7706専用解析ソフト)」をインストールします。
ドライバーは64bit用(x64内)と32bit用(x86内)が有りますので使用PCに合ったドライバーをインストールしてください。

インストール自体は1〜2秒で終わってしまうので「あれっ?」って感じになります。不安でしたら「コントロールパネル」から「プログラムと機能」と進んで「Windowsドライバパッケージ-Microchip Technology・・・・・」を確認してください。コレがあれば正常にインストール出来てます。
2.Zloggerを使うには「.NET Framework 4以上」が必要になりますが、Windows XP SP3以降のOSなら動作するはずです。
Zloggerはインストールする必要はありません。「zlogger.exe」をクリックするだけでソフトが立ち上がります。

ソフトが起動したらUSBケーブルを接続し、「ファイル⇒測定器を接続(0)」をクリック、さらにCOMポートを指定して接続、これで使用準備が終了です。
3.初めて使う時は説明書に従い必ず「校正」をしてください。
校正自体はわずか数秒で終了します。ワニ口クリップなどで接触不良があると「out of range」と表示され校正は行われませんので注意が必要です。
4.校正が終わればいよいよ測定です。
「測定開始」をクリックすると設定画面が表示され、周波数帯域は最大で20Hz〜20kHz、ポイント数は最大で1,000ポイントが選択できますが、フルレンジスピーカーでああれば20Hz〜5kHz、150ポイントで必要十分と思います。
設定が決まったら「測定開始」をクリックして測定が始まります。

5.正常に測定が終了すると、グラフが表示されます。
尚、「画像として保存」すると後で再表示できませんので、「CSVとして保存」をオススメします。
測定画面右上には測定順の番号が割り振られますが、CSVファイルを再表示させたときは右上にファイル名が表示されるので分りやすいファイル名にしておきましょう。

6.保存したCSVファイルを読み込んで「画像として保存」するとpngファイルとして保存されます。

↑上のグラフは「MarkAudio Pluvua Seven PHD(10cmフルレンジ)」と
SDDBH(スタガー・ダンプダクト・バックロード・ホーン)を組み合わせた場合の特性です。
SDDBHは1ユニットで特性の違う2つのバックロードホーンを駆動し、それぞれの開口部をダクトで塞いだ方式で、バックロードのクセを押さえつつ低域を強化できる方式です。
インピーダンス特性も複雑になることが多く、上のグラフでは大きい山が5つ、小さい山が2つとショートホーンとしてはかなり複雑な特性になります。
最後に応用編(笑)
グラフからだと山、谷の正確な周波数がわかりませんが、保存したCSVファイルを表計算ソフトで開くとスポット周波数とスポットインピーダンスが表示されるので、インピーダンスカーブの山と谷の周波数が分かります。
これって結構役に立ちますよ♪
posted by masamasa at 11:36|
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