2018年08月26日

Alpair7MS用DDBH箱(笑)〜【 DDBH-B10F-7MS 】

イロイロと問題があるダンパーレス(モノサスペンション、シングルサスペンション)の新モデルです。
一言で言っちゃうと「地味」な出音ですが、ヴォーカルの表現などはMAOP7よりも好みです。

そこで、思いっきり元気に箱を鳴かせてみようと思います。
さらに、もともと出ない高音は置いといて、比較的小さな箱で控え目な低音を狙います。
相対的にヴォーカル帯域を引き立てられればと考えています。

■DDBH-B10F-7MS【設計図】可変ダクト型DDBH
DDBH-B10F-7MS-01.jpg
・方式:DDBH(可変ダクトタイプ)
・サイズ:W.194xH.420xD.324(mm)
・空気室容積:1.9L
・スロート面積:40.8cu
・ホーン開口面積:202.3cu
・ホーン長:153cm
・ダクト面積:39.1〜93.5cu
・ダクト長:10cm

■DDBH-B10F-7MS【板取り図】12mm合板、三六板x1枚=2台分
DDBH-B10F-7MS-02.jpg
posted by masamasa at 21:57| 自作スピーカー

2018年08月24日

Alpair7MSにはインピーダンス変動に強く、駆動力制動力の強いアンプが必要か?

ユニットのデータを見ていて気が付きました。
impedance-20khz.jpg
・MAOP7の公称インピーダンス=6Ω、foのインピーダンス=28Ω、20kHzのインピーダンス=12Ω

・Pluvia Sevenの公称インピーダンス=8Ω、foのインピーダンス=36Ω、20kHzのインピーダンス=14Ω

・Alpair7MSの公称インピーダンス=8Ω、foのインピーダンス=34Ω、20kHzのインピーダンス=25Ω


上の情報を比べると、Alpair7MSの高域でのインピーダンスが高いことが分かります。
ここから先は、想像になりますが、、、
Alpair7MSの高音が弱く感じるのは上記インピーダンス特性が影響しているように感じます。

ちなみに、今回のマークオーディオ代理店での試聴ではローテルRB-1582 Mk2を使いました。
このアンプはダンピングファクター=800(20-20,000Hz,8Ω)という高駆動力のモンスターなので帯域バランスは全く気になりませんでした。
今までの経験で分かっていることですが、ダンピングファクターの高いアンプはインピーダンス変動の大きなユニット、インピーダンスの暴れの大きいボックス(主にBH、共鳴管系)に強い傾向があります。

対して、我が家のアンプたちはダンピングファクターが高くないので、特に高域再生に影響が出たと思われます。

加えてAlpair7MSはダンパー無しのフラフラ・サスペンションなので、アンプの制動力も重要なファクターと考えられます。

上記の情報と自分の経験からAlpai7MSに最適なボックス、アンプを考えてみますと、、、
ボックスは大きめなシングルバスレフ。
半導体アンプはダンピングファクターが大きく、駆動力制動力が強いタイプ。
真空管アンプなら高圧管(211、845等)で高性能な出力トランスを積んでいるタイプ。

、、、といったトコロです。

尚、デジタルアンプのPWM式、1bit式等では鳴らしきるのは難しそう?
PC-AMP-DAC.jpg
右側上段が1bitデジタルアンプですが、Alpair7MSは駆動しきれません。
さ〜て、、、ど〜したもんだかぁ〜〜〜???
posted by masamasa at 10:43| 自作スピーカー

2018年08月21日

Alpair7MSは気難し屋さん(笑)、、、DDBHとは相性が悪そうです(泣)

Alpair7MSのカタログに以下の文言があります。

"The run-in time for the 7MS is significantly reduced compared to previous models.
Ten hours of light music at moderate volumes is sufficient for the suspension to reach its optimal operating pattern."
「前モデルと比較して、7MSの慣らし時間は大幅に短縮されました。
軽い音楽を10時間ほど中音量で鳴らせば、サスペンションのエージングは十分です。」(masamasa訳)


なるほど、ダンパーが無い分、エージング時間は短くて済むってことでしょうかね。
ってことで、既にエージングは十分な筈ですが、、、特に気になる部分が2つあります。

まず、低音のエネルギー感、押し出し感が弱い。
DDBHの低音は、バックロード系、バスレフ系の良いトコ取りで「量感が有って、キレも有って、十二分なエネルギー感が有る」のですが、Alpair7MSですとイマイチな印象です。
もう一つ、高域が弱い(苦笑)
Pluvia Sevenはキラキラ感があって良いんですが、ときに耳障りな高音が出ます。
MAOP7はしっかり高音が出ますが五月蝿い感じが全くありません。
Alpair7MSの高音は音圧不足で五月蝿く感じません。逆に物足りないくらいです。(エージングが進むと更に高音不足か?)

以上、DDBH箱での印象ですが、どうもDDBHとは相性が悪いような気がしています。
箱との相性については、フィディリティムさんでの試聴でも似たようなことが。。。

試聴用Alpair7MSは最初スリット型バスレフに入っていて、一聴して「こりゃイカン」と思いました。
そこでネイチャーコレクションのバスレフ箱に付け替えてもらいましたが、コチラは非常に良い感じで鳴ってたんですね。
box-affinity-01.jpg
どうやら7MSは箱を選ぶ傾向が強いような気がします。
一言、、、
「Alpair7MSは箱との相性が大きいので良く吟味して選びましょう」
posted by masamasa at 15:20| 自作スピーカー

2018年08月17日

「MarkAudio Alpair7MS」をDDBHにて視聴♪

Alpair7MS-01.jpg
左がAlpair7MS、右がMAOP7。正面は殆んど一緒です。

まず、簡単にAlpair7MSの特徴を。

Alpair7MS-03.jpg
何と言っても、ダンパーレスってのが最大の特徴になります。
Alapair5では「シングル・サスペンション」と読んでましたが、Alpair7MSになって「モノ・サスペンション」に変更されたようです。
駆動系の外観も変わってますが、おそらく基本構造から大幅に変更されたのでしょう。

Alpair7MS-02.jpg
もう一つが、ネガティブキャンバーコーンの採用。
コーン自体の奥行きが浅くなって平面に近づきました。
見た目の奥行きはMAOP7の約半分といったところです。
このコーンで十分な強度、耐久性が得られるのか非常に心配ではあります。

Alpair7MS-04.jpg
最大の進化は+−の極性表示。
以前は探してもなかなか見つかりませんでしたが、Alpair7MSでは極自然に目に入ってきます。
日本じゃこ〜いったトコは大事なのよね〜(笑)
マークさん、やっと学習してくれたようです(爆死)

さ〜て、肝心の音は?
「MarkAudio Alpair7MS」を「DDBH-10-FERMENTO」に取り付けて視聴してみました。
約8時間のエージングでそこそこ良い感じになってきました。
方向性としてはMAOP7に近く、嫌な音は出さないタイプでアコースティック系が得意でしょうか。
同じダンパーレスのAlpair5(高音寄り)とはキャラが違い、中低音寄りの音調。
ただ、現時点でのコストパフォーマンスは微妙な立ち位置です。

10cmクラスのコストパフォーマンス比較では、、、

Pluvia Seven > CHR-70V3 > Alpair7MS ≧ Alpair7 > MAOP7

PluviaとCHRはオールマイティー系、Alpair7MSとMAOP7はハイクオリティ美音系でキャラが違うので迷うことはなさそうです。
MAOP7と7MSはキャラが被るのでMAOP7の存在が微妙な感じではあります。
値段を考えたらMAOP7よりAlpair7MSに食指が動きます。

※2018-09-12追記

Alpair7MSでイロイロ試してみましたが、何とも使いこなしが難しい。
パワーが入らない。元気が無い。高音が弱い。
、、、がマイナス点で、コストパフォーマンス比較の修正です。



■マークオーディオ10cmメタルコーン・ユニットのCP比較■

Pluvia Seven > CHR-70V3 > Alpair7 > MAOP7 ≧ Alpair7MS

となりますが、まだ変化する可能性もあります。
posted by masamasa at 17:04| 自作スピーカー

2018年08月10日

ヴィオール(Viole)型・前面開口8cmバックロードホーン(可変ダクトタイプ)「DDBH-Viole08F-AD」

DDBH-Viole08F-ADですが久々に良い感じの設計ができました(^^)
使用環境に合わせて、10センチor8センチ、前面開口or背面開口、4つの選択肢が出来ました。

■DDBH-Viole08F-AD【設計図】12mm合板、三六板x1枚=2台分
DDBH-Viole08F-AD-01.jpg
・方式:DDBH(可変ダクトタイプ)
・サイズ:W.178xH.914xD.300(mm)
・空気室容積:1.05L
・スロート面積:23.46cu
・ホーン開口面積:264.88cu
・ホ−ン長:158cm
・ダクト面積:27.72〜69.3cu
・ダクト長:9.7cm

■DDBH-Viole08F-AD【板取り図】
DDBH-Viole08F-AD-02.jpg

■前面開口・ヴィオール型DDBHのホーンイメージ比較
Viole-vs-Bucky.jpg
posted by masamasa at 21:59| 自作スピーカー

2018年08月09日

ヴィオール(Viole)型・前面開口10cmバックロードホーン(可変ダクトタイプ)「DDBH-Viole10F-AD」

前面開口はホーンの癖が出やすいですが、後方壁の影響も少ない等、設置のしやすさでは一歩リード。
音的には一長一短、好みで選んでいただければと思います(笑)

■DDBH-Viole10F-AD【設計図】15mm合板、三六板x1.5枚=2台分
DDBH-Viole10F-AD-01.jpg

※1ホーンから2ホーンになり、さらに1ホーンに戻るという変則的な構造です。
※パーツ12と13、14と15は縦つなぎにします。


・方式:DDBH(可変ダクトタイプ)
・サイズ:W.240xH.1,050xD.350(mm)
・空気室容積:2.0L
・スロート面積:42cu
・ホーン開口面積:399cu
・ホーン長:182cm
・ダクト面積:50.4〜117.6cu
・ダクト長:10cm
・推奨ユニット:10cmフルレンジ全般
  (バスレフ向きユニットが吉、Fostex FEシリーズは非推奨)
・推奨振動板面積:45〜58cu

■DDBH-Viole10F-AD【板取り図-1】
DDBH-Viole10F-AD-02.jpg

■DDBH-Viole10F-AD【板取り図-2】
DDBH-Viole10F-AD-03.jpg
posted by masamasa at 20:18| 自作スピーカー