2017年09月02日

パーヴォ・ヤルヴィ「COMPLETE TELARC RECORDINGS」の試聴〜おおよそテラークレーベルの録音とは思えないけど・・・(笑)

とにかくビックリです!!!
低音がモリモリ出てきます、、、しかも低域の質感が極めて悪い(苦笑)
具体的には、、、
低音が不明瞭で音程が聴き取れない。なんとも歯切れの悪いドロドロした低音だ。
オリジナル盤は聴いたことがないので不明ですが、音源譲渡でリマスターされたのでしょうか?全くテラークらしくない音です。


そこで、初期のテラーク音源(もちろん同じ曲)と比較試聴してみました。

■シベリウス/交響曲第2番〜第1楽章
[1]パーヴォ・ヤルヴィ(REC:2001)
[2]ヨエル・レヴィ(REC:1984)
[3]ネーメ・ヤルヴィ(REC:1983)オマケBISレーベル
sibelius-no2-01.jpg

■シベリウスの音源比較
sibelius-no2-02.jpg
パーヴォ盤はやはり低域の量が多いようです。しかも質感が悪いから始末に終えない。
超小型のデスクトップスピーカーと相性が良さそう。
レヴィ盤はテラーク初期の特徴が出ていて、キレが良い低域で、中高音はやや埃っぽい、、、まさに初期のテラークサウンド、楽しく聴けます。
ヤルヴィ盤の親子対決。BISらしい自然な音場ですが、音自体はややモッサリ系。トータルではオヤジが一歩リード。

ついでに、禿山の一夜(こちらもテラーク初期の音源)

■ムソルグスキー/禿山の一夜
[1]パーヴォ・ヤルヴィ(REC:2008)
[2]ロリン・マゼール(REC:1978)
sibelius-no2-03.jpg

■音源比較
sibelius-no2-04.jpg
やはりパーヴォ盤は低域が大目です。
ただシベリウスほど低域の質感は悪くありません。

他にもテラーク音源と被る曲あったので比較しましたが、、、、
シベリウスの曲ほどではないですが全体的に低域の質感が悪いです。
中高音は良い感じなので非常に勿体無い。
何といっても演奏自体は一級品、、、、低音の質感さえ何とかなればと悔やまれます。
posted by masamasa at 17:27| 音楽ソフト