講座有り、試聴有りで内容盛り沢山でしたが、自作スピーカー系についてのみコメントしたいと思います。

まず、主なリファレンス機材の紹介。
CDプレーヤー REVOX C-221 (予備:Arcam CD-92)
プリアンプ LUX CL-35
パワーアンプ EL-34PP
スピーカー ALTEC A-7
になります。

REVOX C-221、LUX CL-35についてはジックリ聴いたことがないので割愛(笑)
EL-34PPですが、詳しい内容を聞き忘れてましたが多分メンバーさんの自作品と思われます。
DDBHで聴いた感じでは、、、
低域の押し出し、厚味はなかなか素晴らしいものがありました。
ただ低域に対して中域の滑らかさ、高域の伸び、がもう一つと感じましたが、ここいらは好みの範疇でしょう。
また、低域の駆動力は十分でしたが、制動力がやや弱い印象で、、、試聴音源のラスト曲(ブルックナー5番)でのティンパニーが表現し切れなかった感があります。
全体的には非常にバランスの良いアンプと思います。
引き続き、3つの自作系スピーカーです。
■新方式マトリクス・スピーカー(FOSTEX FF85WK×6本)

バランスアンプでも使用可能なマトリクススピーカーです。
スピーカーマトリクスの場合は、どうしてもソースとの相性が大きくなりますが、、、
この新方式MXスピーカーも相性があるようです。
サラウンド方式が一般的になってからは、スピーカーマトリクス向きのソースに中々お目にかかれないのが悩ましいところです。
尚、安物の中華デジアンはマトリクス接続すると発振しちゃうのですが、此の方式だと問題無く使えるのがありがたいですね。
■フォステクス16cm2ウェイ(FF165WK)

こちらは16cmフルレンジとホーンの2ウェイになります。
ボックスは三菱P-610用ということですが、ややホーン高域のアクセントが気になりましたが、全体では絶妙なバランスで美音系の出音でした。
ただ、バスレフダクトが大きすぎる感じで、時々ダクトのクセが顔を覗かせていて低域の表現が一本調子になっていたようです。
ダクト面積を小さく、ダクト長を短めにすると幸せになりそうな予感がしました。
■Electro-Voice SP-8C

ボックスについては聞き漏らしましたが、、、サイズから察するにメーカー推奨箱(W.360xH.450xD.290)に近い感じでしょうか?
音は、ノスタルジックを感じるような低域大目なカマボコタイプで、、、
繊細感はイマイチですが、柔らかな輪郭の音像は思わずホッコリします。
午後の四十万にマッタリと音楽を楽しむには最適なタイプですね。
以上、各スピーカーについて簡単にコメントしてみました。
ついでなので、上記3台のスピーカーで気になった点を書いておきます。
それはSPセッティングです。
広い会場で鳴らすにはSP位置が低すぎると感じました。
音源から離れるほど高音が弱く感じますが、音源が低いと更に弱く感じます。
また、音源位置が高目のほうが広がり感も感じやすいので、サービスエリアも広がります。
生意気なことを言うようですが、過去の経験から一言いわせて頂きました。
ま〜此の当たりは今後の課題ということで(笑)
そんなこんなで、、、一日たっぷり楽しませていただきました。
会長さん&メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
※訂正と補足(2017-04-25)
EL34PPはメンバーさんの自作品ではなく、真空管クラブ宇都宮の顧問である『吉柴音響産業』さんの市販品のアンプということです。
尚、上記コメントで一部キツイ表現がありますが悪意はなく、「EL34アンプとしては最高峰クラス」と感じたことを補足させていただきます。