「(有)エーブイアール」は有名オーディオメーカー数社のサービス認定店、指定店としての営業を主に、真空管アンプの販売修理、オリジナルスピーカーの販売等もしています。
会社名を初めて聞く方も多いと思いますが、国内各地の販売代理店、販売店、個人から真空管アンプ等が修理に持ち込まれている「知る人ぞ知る」会社です。
詳しくは
「エーブイア−ル」のページをどうぞ。
ということで、エーブイアールさんの試聴室突撃レポートです。
試聴室と言っても独立した部屋ではなく事務所の一角で試聴する形になりますので、試聴スペースという表現が適切かと思います。

今回は、手前の椅子に乗せたスピーカー(STEREO誌付録のFOSTEX M800)を持ち込んで、エーブイアールオリジナルスピーカー「MODEL 01N」(組み立てキット、詳しい組み立て説明書付き)を中心に比較試聴しました。

試聴アンプはエレキットTU-8200を中心に、CDプレーヤーはパイオニア製SAプレーヤー(モデル名失念)を使用しました。
オリジナルモデルの01Nを一言で表現すると、「ハイブリッド構造の共鳴管1/8λ(one-eighth λ)方式スピーカーシステム」ってことになりますが、、、
「なんじゃこりゃ〜!!!」な方式ですね(笑)
1/8λ方式については
コチラを参照のこと。
と言っても文章だけだと分かり辛いのでイメージ図にしてみました。

ぅ〜ん、、、イメージ図を見ても良く分かりません。
インピーダンス特性を測ればどのように動作してるかヒントになりそうですが、聴いた感じでは「音響迷路」と「トランスミッションライン」を足して2で割ったような感じでしょうか。
共鳴管やバックロードのようなクセは感じませんでしたが、そのぶん低域が弱いようです。
ところで、視聴用の01NにはマークオーディオCHN-70が取り付けられていましたが、このユニットはキット付属ではないそうです。
CHN-70はレンジを欲張らずに中域の質感を重視したハイコストパフォーマンスなユニットになりますが、01Nとの組み合わせではユニットの特徴が良く出ていて好印象です。
低域は箱サイズを考慮すれば十分に出ていますし、高域も刺激的な感じは無く非常にバランスが良いです。
ただ、オーケストラを表現するにはスケール感が足りない印象でして、箱サイズが小さいのでスケール感を出すのは難しいと思われます。
さて、エレキットTU-8200ですが、実は初めて聴きました(笑)
ローコストな真空管アンプですと低域の駆動力、制動力が弱い印象がありますが、どうしてどうして01Nは勿論、持ち込んだDDBH方式のM800もしっかり駆動していました。
真空管というと「芳醇な響き」「色気、艶」を求めてしまいますが、TU-8200は真空管的な鳴り方と半導体的な鳴り方が混在してまして、所謂「現代的な真空管アンプ」という面持ちです。
細かい部分での弱点はありそうですが、安心して誰にでも薦められるアンプですね。
以上、簡単な感想でした(^^)
リーズナブルに楽しむ真空管アンプ、フルレンジスピーカーに興味がある方には試聴をオススメします。
聴いてみれば『百文は一聴にしかず』で、新たな発見があると思います。
尚、試聴については「営業時間内なら何時でもどうぞ」らしいですが、電話かメールでの予約は大人の対応でしょうか。
場所は6号国道、水戸陸運局出入り口の対面ビルなので分かりやすいです。

そういうわけで、エーブイアールの社長様&スタッフの皆様、お忙しい中での試聴ありがとうございました。
今後ともヨロシクお願いしますm(_ _)m
posted by masamasa at 16:58|
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