2016年10月16日

ピアノの再生は難しいっ!!!

藤井郷子女史の「インビジブル・ハンド」絡みでイロイロなピアノ演奏を聴いてますが、、、
ピアノの再生は難しいですね〜!

何が難しいって、、、音源によって音作りが千差万別、、、

周波数レンジ、ダイナミックレンジ、定位、輪郭、キレ、、、

とにかく全て平均的な基準となる演奏が見当たりませんね〜(苦笑)

例えば、、、

「インビジブルハンド」は近接録音ですが、超低域をカットして80〜150Hzあたりを強調し低音感をアップしてます。
キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」ではピアノを叩いたりするので30Hz付近まで音圧が高目です。さらに客席の音もしっかり入ってます。
加古隆「いにしえの響き」はレンジは広いですが、全体的にキレが良くありません。
ディック・ハイマン「プレイズ・ファッツ・ウォラー」は自動ピアノ+バイノーラル録音。
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ピアノの最低音は27.5Hzですが基音の音圧レベルは高くないので、、、
殆んどの録音で50〜60Hz当たりまで再生できれば十分なようです。
DDBH方式ならダクト調整で低域の出音を調整できるので多くのソフトに対応できそうですが、市販スピーカーでは妥協する部分も出てきそう。

【参考】ピアノの周波数特性
■キース・ジャレット、加古隆
piano-solo-tokusei-01.jpg
■ディック・ハイマン、藤井郷子
piano-solo-tokusei-02.jpg


どっこい普通じゃない超ワイドレンジピアノもあるので悩ましいですね(笑)
例えば「KLAVINS model370」は巨大な設置型ピアノで低域キーの基音がしっかり出ますので、30Hzまでしっかり再生したいですね。
klavins-02.jpg
piano-solo-tokusei-03.jpg
■Michael Ponti live on Klavins Mod.370
ムソルグスキー/展覧会の絵(冒頭部)
posted by masamasa at 20:21| ローエンドオーディオの『コツ』