2016年05月23日

ダンプダクトの調整〜「DDBH-10-FERMENTO」編

オリジナルのFERMENTOはダクト面積を大きくとった量感重視の音作りをしていますが、量感を得る代わりにやや締りが悪く、レンジも狭くなってます。
ボックス自体は基本的に50〜60年代ジャズ用ですが、ダクト面積を調整することでヴォーカルやクラシックにも対応します。
FERMENTO-duct-tuning.jpg

FERMENTOは15ミリ三六板をフルに使って2台作りますが、ダクト調整板までは取れませんので、別に用意する必要があります。
97×55×15mmの板を12枚用意しておけば、どんなジャンルにも対応できるかと思います。
高さは55mmピッタリだとキツくて入らないので、0.3mmくらい小さくしておくのがコツです。
damp-duct-adjuster.jpg

■ダンプダクト面積での周波数特性変化
基本的に、ダクト面積が小さくなると100Hz以下はレベル上昇、100Hz以上はレベル下降します。
FERMENTO-duct-response.jpg
「調整板無し」に比べ、「調整板6枚」では50Hz以下が約5dB上昇しています。聴感でも低域の重心が低くなったのが分かります。
ただ、ダクト面積が小さくなるほどバックロードらしさは後退しますので、「ダクト面積=ユニット振動板面積」くらいに抑えておくのが良さそうです(笑)
posted by masamasa at 22:26| 自作スピーカー