2016年03月15日

魅惑の唇〜女性ヴォーカルの「声の“在処”」(三次元音像定位、3D sound image localization)を探ってみる

3月11日の記事が「camomile Best Audio 2」に否定的な内容になってしまいましたので、他の「e-onkyo試聴用音源」で3D感を比較してみました。

■e-onkyo試聴用音源
1.ヘレン・メリル/イパネマの娘〜「ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー」
2.カーペンターズ/マスカレード〜「Singles 1969-1981」
3.美空ひばり/川の流れのように〜「ステレオ録音による美空ひばりベスト」
4.今井美樹/PRIDE〜「Premium Ivory」
5.ダイアナ・クラール/テンプテイション〜「The Girl In The Other Room」
6.noon/ばら色の人生〜「LOVE VOYAGE」
7.手嶌葵/The Rose〜「I Love Cinemas-Premium Edition」
8.藤田恵美/Smile〜「camomile Best Audio 2」


■比較項目
音像サイズ、音像距離、音像定位高の3つになります。

■結果画像(唇の大きさ=音像サイズ、平面図=音像距離、立面図=音像定位高)
vocal-image-localization.jpg
3項目のバランスが最も良かったのがnoonで、如何にもソコで歌っている感があります。
カーペンターズもカナリ良い感じでした。
逆に、イチバン悪かったのが手嶌葵で、大きい口だけがソコにあって「体は何処?」状態(笑)
藤田恵美は前記事同様に全く高さが感じられませんでした。
結果として「高さの出ないソース」は「3Dバランスが悪い」傾向が強いのかな。
手嶌葵さん、藤田恵美さんのアルバムは『高音質ソフト』として知られていますが、我が家のシステムとは相性が悪いようですね。

【最終結論】
ダンプダクト・バックロードホーン(DDBH)と「今風の高音質音源」とは相性が悪いようです。
手嶌葵さん、藤田恵美さん等の高音質ソフトは気持ち良く聴けませんので要注意です。


音の弄りすぎによる『三次元情報の消失』が原因じゃないかな(ぼそっ)
posted by masamasa at 20:11| 音楽ソフト

2016年03月11日

「camomile Best Audio 2」(Emi Fujita)が-poor-過ぎる〜『趣味のオーディオ』に対する認識が低次元な「音楽業界」!?

「e-onkyo music」で、ステレオ誌「究極のオーディオチェックCD2016〜ハイレゾバージョン」を試聴するついでにアレコレ聴いていて、「トンでもないアルバム」を見つけました。

【オーディオファン必聴の第2弾がハイレゾで登場】
  〜『camomile Best Audio 2』/藤田恵美
camomile-best-audio-2-emi-fujita-infomation.jpg
このアルバムには「ビ・ツ・ク・リ・!!!」です。
なんと趣味のオーディオの入り口にも立てないアルバムでした(笑)

まず、ヴォーカルがスピーカーユニットの高さに定位して、他の楽器も同じ高さで横一線に並びます。
左右の広がりはスピーカーの位置までで、外まで広がると言うことはありません。
奥行き方向も前後差が感じられず、考えられないくらい平面的な音像、サウンドステージが展開されます。
これだけ3Dイメージ(三次元感)を感じない音はなかなか聴けません。
camomile-2-image.jpg

アルバム解説では、、、
「2chステレオでは一般的にスピーカーに近い高さにしか音を配置できませんが、フロントの壁一面の天井までを音で埋めつくし、今までにない立体感の実現に成功しています。」
となってます
が、2chの認識としてのスタートラインもゴール(=当アルバム)もあまりに低レベル過ぎます(笑)

『スピーカーの存在はおろか、壁、天井の存在も感じない3D(三次元)再生』は「趣味のオーディオ」のスタートラインであって、三次元情報の含まれたソースならローエンドシステムの2チャンネル再生でも普通に再現できます。
posted by masamasa at 19:53| 音楽ソフト