2016年02月05日

10cmクラス・バックロードホーンの比較検証【マトメ】

前回、前々回のホーンのイメージ図が2つになって各パラメーターが分かりづらいので簡単に表にして見ました。
10cm_Back-Loaded_Horn
D-10バッキー(長岡鉄男氏・設計)
10cm、12cm兼用タイプですが空気室が1.8Lと小さ目なので12cmにはチョットきつそうです。
スロートは45cuで10cmには大きめですが、他は標準的で「10cmバックロード箱」の代表格モデル。

BK103-Sol(FOSTEX FE103-Sol専用モデル)
FE103-Sol用ボックスで、空気室(2.4L)、スロート(43cu)とも10cmとしてはチョイ大き目になってます。
全体ではカナリ良いバランスに仕上がっていて、12cmバスレフ用ユニット(F120A、FF125WK等)も使えそうです。

MM-151(ハセヒロ)
何といっても理想的なエクスポネンシャルホーンが特徴の箱です。
空気室は4.5Lと10cm用としては大き過ぎるくらいで、逆にスロート(35cu)、開口(200cu)、ホーン長(160cm)とホーン全体が小振りになってます。
角を持たない滑らかな音道がウリですが、その分だけ中高音の漏れも多くなります。大きな空気室でクロスオーバー周波数を下げ、中高音の漏れを抑える設計なのかな?

FE103E、FE103En推奨ボックス(FOSTEX)
ぅ〜ん、、、この箱は「何がしたいのか分からない箱」です(笑)

ASB1081(BearHorn-YOSHIMOTO CABINET)
ステレオ誌に掲載されたFE108-Sol用ボックス。
スロートからホーン全体の90%までがパラボリックホーン(釣鐘形)で、開口部で急激に広がる特殊形状ホーンが特徴。
構造は「素人が適当に設計したように見えます」が、某評論家先生の設計らしいです(笑)
私の経験則では「どんな音が出てくるのか」全く想像が付きません(汗)

DDBH-10-FERMENTO(オリジナルモデル)
標準的なバックロードホーンですが、開口部のダクトで「量感重視」に設定してあります。
極力無駄を省いた構造で三六板1枚で2台分作れるハイコストパフォーマンス仕様(爆)

※開口面積実効値について
10cm_Back-Loaded_Horn_Mouse
D-10、FE103推奨箱のように開口部が階段状で急激に広がる形状の場合、開口面積全てがホーンとして機能する訳ではありません。
実際に機能するであろうと思われる面積を『開口面積実効値』として併記してあります。
posted by masamasa at 20:42| 自作スピーカー