ソロ演奏、デュオ演奏の場合は使用マイク本数はそう変わりませんが、「音像録音」と「音場録音」ではマイクセッティングや編集時のエフェクトなど違いが有るようです。
ソフト数では音像重視型が多くなってますが、小音量から大音量まで一定の音質が得られるので一般受けしやすいのが大きい要因でしょうか。
音場重視型は小音量だとパッとしない音源もありますし、機器との相性も大きく感じます(笑)
■比較音源(ヴァイオリン&ピアノ)
【音像重視タイプ】
タイスの瞑想曲/古澤巌(vn)[SONY SRCR2657]'90年
【音場重視タイプ】
タイスの瞑想曲/ハイメ・ラレード(vn)[DORIAN DOR-90153]'90年
■比較音源(ピアノ独奏)
【音像重視タイプ】
モーツァルト/ピアノソナタ ハ長調 K.545〜第2楽章
内田光子(p)[PHILIPS PHCP-10518]'83年
【音場重視タイプ】
モーツァルト/ピアノソナタ ハ長調 K.545〜第2楽章
キャロル・ローゼンバーガー(p)[DELOS DE3079]'89年
2016年02月18日
『音像録音』と『音場録音』その2
posted by masamasa at 20:54| 音楽ソフト
2016年02月17日
『音像録音』と『音場録音』
音楽収録は何を重視するかで「音像(おんぞう)録音」と「音場(おんじょう)録音」に分けられます。
それぞれの特徴を簡単に挙げると、、、
「音像録音」
・各楽器毎にマイクを近接配置したマルチマイク録音が主流
・マルチトラックで録音後の編集が楽
・個々の楽器の音色重視
・近くで録ることで微妙な表現やニュアンスが再現しやすくなる
・残響は加工するか、補助マイクを使用
・ジャズ、ロック、ポップス系は、ほぼ音像録音
「音場録音」
・少ないマイク(2〜4本)を適度な距離に置き、直接音と間接音をバランス良く録音
・録音後の修正が難しい
・個々の楽器よりハーモニー(含、残響)を重視
・方式上、細かい音の再現、各楽器の定位は甘くなる傾向有り
・録音場所の自然な響きを再現しやすい
・純粋な音場録音はクラシック系の極一部
と、それぞれにメリット、デメリットもあるし、聴き手の好みもありますので「どちらの方法が優れている」といった話ではありません。
要は出来上がったソースが気持ちよく聴ければ良いわけですね。
また、リスナー側も音像重視派と音場重視派に分かれ、音像派リスナーはマルチウェイ愛好者が多く、音場派リスナーはフルレンジ愛好者が多いようです(笑)
■録音サンプル(クラシック編)
@マルチマイク録音(詳細不明)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
バレンボイム指揮、ベルリン・フィル[SONY SRCR2009]'84年
各楽器が鮮明で、迫力、エネルギー感有り
A3本マイク+補助マイク録音
(ショップス−コレット・マイク3本+補助マイク録音)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
マゼール指揮、クリーブランド管弦楽団[TELARC CD-80076]'82年
やや鮮度に欠けるが横方向、奥行き方向の広がりは申し分無し
B3本マイク録音(ノイマンU-47真空管マイク×3本使用)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
グーセンス指揮、ロンドン響[EVEREST EVC9017]'59年
中抜け気味のオケだが鮮度高し、高さが良く出てます
A2本マイク録音(B&K4006×2本使用)
マーラー/交響曲第4番-第1楽章(抜粋)
インバル指揮、フランクフルト・ラジオ響[DENON 33C37-7952]'85年
音の広がり定位が甘く鮮度も低めだが、ハーモニーが非常に綺麗
また、ジャズなどでは音像も音場も平面的な場合が多いですが、中には三次元っぽい音像、音場のソースもあります。
例えば、、、
■録音サンプル(ジャズ編)
アンドレ・プレヴィン/帰ってこれて嬉しいわ('58年)[CONTEMPORARY / OJCCD-691-2]
クラーク・テリー/トップ・アンド・ボトム('90年)[CHESKY JD49]
それぞれの特徴を簡単に挙げると、、、
「音像録音」
・各楽器毎にマイクを近接配置したマルチマイク録音が主流
・マルチトラックで録音後の編集が楽
・個々の楽器の音色重視
・近くで録ることで微妙な表現やニュアンスが再現しやすくなる
・残響は加工するか、補助マイクを使用
・ジャズ、ロック、ポップス系は、ほぼ音像録音
「音場録音」
・少ないマイク(2〜4本)を適度な距離に置き、直接音と間接音をバランス良く録音
・録音後の修正が難しい
・個々の楽器よりハーモニー(含、残響)を重視
・方式上、細かい音の再現、各楽器の定位は甘くなる傾向有り
・録音場所の自然な響きを再現しやすい
・純粋な音場録音はクラシック系の極一部
と、それぞれにメリット、デメリットもあるし、聴き手の好みもありますので「どちらの方法が優れている」といった話ではありません。
要は出来上がったソースが気持ちよく聴ければ良いわけですね。
また、リスナー側も音像重視派と音場重視派に分かれ、音像派リスナーはマルチウェイ愛好者が多く、音場派リスナーはフルレンジ愛好者が多いようです(笑)
■録音サンプル(クラシック編)
@マルチマイク録音(詳細不明)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
バレンボイム指揮、ベルリン・フィル[SONY SRCR2009]'84年
各楽器が鮮明で、迫力、エネルギー感有り
A3本マイク+補助マイク録音
(ショップス−コレット・マイク3本+補助マイク録音)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
マゼール指揮、クリーブランド管弦楽団[TELARC CD-80076]'82年
やや鮮度に欠けるが横方向、奥行き方向の広がりは申し分無し
B3本マイク録音(ノイマンU-47真空管マイク×3本使用)
ベルリオーズ/幻想交響曲-第4楽章
グーセンス指揮、ロンドン響[EVEREST EVC9017]'59年
中抜け気味のオケだが鮮度高し、高さが良く出てます
A2本マイク録音(B&K4006×2本使用)
マーラー/交響曲第4番-第1楽章(抜粋)
インバル指揮、フランクフルト・ラジオ響[DENON 33C37-7952]'85年
音の広がり定位が甘く鮮度も低めだが、ハーモニーが非常に綺麗
また、ジャズなどでは音像も音場も平面的な場合が多いですが、中には三次元っぽい音像、音場のソースもあります。
例えば、、、
■録音サンプル(ジャズ編)
アンドレ・プレヴィン/帰ってこれて嬉しいわ('58年)[CONTEMPORARY / OJCCD-691-2]
クラーク・テリー/トップ・アンド・ボトム('90年)[CHESKY JD49]
posted by masamasa at 20:17| 音楽ソフト
2016年02月13日
ホーンイメージ図の作り方-2【直管構成DD-BHバージョン】
ダンプダクト・バックロードホーンは「ダクトの無い普通のバックロードホーン」として考えればOKです。
ダンプダクトは『ホーン開口面積×0.5≧ダクト断面積』を推奨していますので、ダクト位置は比較的自由度が高くなってます。
つまり背面開口バックロードの前面にダクトをつけることも可能です。
例えば、入門用トールボーイタイプの「DDBH-T10-BASIC」が正にソレに当たります。
■直管構成DD-BHのホーン分割

テーパー管と同じく「対角線分離法」で11のホーンに分けて、中心線長、断面積を求めます。
こちらは図面を引かなくても簡単に計算できると思います。
■ホーンイメージの作画

出来上がったイメージ図とエクスポネンシャル曲線との差が結構大きいこともありますが、ホーンのみなし曲線が滑らかに広がっていれば大きな問題は出ないと思います。
ダンプダクトは『ホーン開口面積×0.5≧ダクト断面積』を推奨していますので、ダクト位置は比較的自由度が高くなってます。
つまり背面開口バックロードの前面にダクトをつけることも可能です。
例えば、入門用トールボーイタイプの「DDBH-T10-BASIC」が正にソレに当たります。
■直管構成DD-BHのホーン分割

テーパー管と同じく「対角線分離法」で11のホーンに分けて、中心線長、断面積を求めます。
こちらは図面を引かなくても簡単に計算できると思います。
■ホーンイメージの作画

出来上がったイメージ図とエクスポネンシャル曲線との差が結構大きいこともありますが、ホーンのみなし曲線が滑らかに広がっていれば大きな問題は出ないと思います。
posted by masamasa at 20:14| 自作スピーカー
2016年02月12日
ホーンイメージ図の作り方【テーパー管構成バージョン】
ホーンが直管構成の場合は比較的簡単に断面積、ホーン長を求められますが、テーパー管だと結構難しいものがあります。
私は、折り返し部の対角線でホーンを分離する方法をとっていますので、簡単にやり方を説明します。

@折り返し部に対応する対角線を設定します。
A分離したホーンに中心線を引きます。
B対称になるように形を修正します。
C各ホーンの中心線、入り口の辺長、出口の辺長を求めます。
D中心線の総長、各辺長に対する断面積を求めます。
E求めた数値から、横軸=ホーン長、縦軸=断面積のグラフを描きます。終了♪
下が完成したホーンイメージ図になります。

ホーン長と断面積の比率は通常1:1にしていますが、見難い場合は比率を変えるなどして見やすくします。
比較用にエクスポネンシャルホーンの理想値を色違いで入れておくと、ホーン修正時の参考になるので便利です。
私は、折り返し部の対角線でホーンを分離する方法をとっていますので、簡単にやり方を説明します。

@折り返し部に対応する対角線を設定します。
A分離したホーンに中心線を引きます。
B対称になるように形を修正します。
C各ホーンの中心線、入り口の辺長、出口の辺長を求めます。
D中心線の総長、各辺長に対する断面積を求めます。
E求めた数値から、横軸=ホーン長、縦軸=断面積のグラフを描きます。終了♪
下が完成したホーンイメージ図になります。

ホーン長と断面積の比率は通常1:1にしていますが、見難い場合は比率を変えるなどして見やすくします。
比較用にエクスポネンシャルホーンの理想値を色違いで入れておくと、ホーン修正時の参考になるので便利です。
posted by masamasa at 20:27| 自作スピーカー
2016年02月11日
デュアル・バックロードホーンの「ホーン検証」
スタガータイプのデュアルホーンについては分からないことが多いのですが、ホーン形状に関してはシングルと同じで『滑らかに広がるホーンの方がクセが少ない』と感じています。
■DDBH-10WH-U(底面開口型)とSDDBH-10-BASIC(前面開口型)

■DDBH-10WH-U、SDDBH-10-BASICのホーンイメージ

見やすくするために縦軸(断面積)を通常の2倍スケールにしてあります。
デュアルタイプは1ボックス内に特性の違う2ホーンを入れるため自由度が低く、設計も難しいものがあります。
どちらのホーンも広がり方は良い感じですが、、、
10WH-Uはもう少し広がり率を大きくしたいし、10-BASICは無駄が多い感じがします。
尚、10WH-Uはサブシステムで使用中ですが、無理して此のサイズに収めている割には良い感じで鳴ってます(笑)
■DDBH-10WH-U(底面開口型)とSDDBH-10-BASIC(前面開口型)

■DDBH-10WH-U、SDDBH-10-BASICのホーンイメージ

見やすくするために縦軸(断面積)を通常の2倍スケールにしてあります。
デュアルタイプは1ボックス内に特性の違う2ホーンを入れるため自由度が低く、設計も難しいものがあります。
どちらのホーンも広がり方は良い感じですが、、、
10WH-Uはもう少し広がり率を大きくしたいし、10-BASICは無駄が多い感じがします。
尚、10WH-Uはサブシステムで使用中ですが、無理して此のサイズに収めている割には良い感じで鳴ってます(笑)
posted by masamasa at 17:13| 自作スピーカー
2016年02月10日
バックロードホーンの頂点?「VOXATIV Ampeggio Signature」のホーン検証
聴いたことが無いので音が「頂点」かどうかは分かりませんが、お値段は間違いなく頂点クラスです(笑)
それにしても2本で428諭吉って・・・
「ヴォクサティヴ」から「ヴォッタクリヴ」に社名変更したほうが・・・(謎爆)
■ヴォクサティヴ・アンペッジオ・シグネチュア

形式:1ウェイ、1スピーカー、バックロードホーンシステム
周波数レンジ:38〜20,000Hz
インピーダンス:16Ω
能率:100dB/1W/1M
外形寸法:W400mm×H1,100mm×D350mm
重量:55kg
仕上げ:ブラック ピアノフィニッシュ/ホワイト ピアノフィニッシュ
価格:4,280,000円(税別2本ペア)※2015年3月16日より価格改定致しました。
発売:2013年6月
■ホーンの検証

メーカー発表では「バックロード」ですが、明確な空気室を持たないタイプ(チャンバーレス)なのでバックロードホーンとして機能するのだろうか?
ドチラかと言ったら『テーパー付き共鳴管(Tapered Tube)』のほうが近いような気がします。
※2016/02/11追記
ホーンイメージ図内の断面積に計算ミスがありましたので「イメージ図」を差し替えました。
尚、構造図から拾い出して数値化しているので誤差が大きくなっています。御了承願います。
※2016/02/26追記
Voxativ Ampeggio : frequency response

それにしても2本で428諭吉って・・・
「ヴォクサティヴ」から「ヴォッタクリヴ」に社名変更したほうが・・・(謎爆)
■ヴォクサティヴ・アンペッジオ・シグネチュア

形式:1ウェイ、1スピーカー、バックロードホーンシステム
周波数レンジ:38〜20,000Hz
インピーダンス:16Ω
能率:100dB/1W/1M
外形寸法:W400mm×H1,100mm×D350mm
重量:55kg
仕上げ:ブラック ピアノフィニッシュ/ホワイト ピアノフィニッシュ
価格:4,280,000円(税別2本ペア)※2015年3月16日より価格改定致しました。
発売:2013年6月
■ホーンの検証

メーカー発表では「バックロード」ですが、明確な空気室を持たないタイプ(チャンバーレス)なのでバックロードホーンとして機能するのだろうか?
ドチラかと言ったら『テーパー付き共鳴管(Tapered Tube)』のほうが近いような気がします。
※2016/02/11追記
ホーンイメージ図内の断面積に計算ミスがありましたので「イメージ図」を差し替えました。
尚、構造図から拾い出して数値化しているので誤差が大きくなっています。御了承願います。
※2016/02/26追記
Voxativ Ampeggio : frequency response

posted by masamasa at 22:05| ひとり言(ぼそ)