2015年05月31日

『ダンプダクト効果』〜デュアルホーン開口部の検証

通常は軸上1mやリスニングポイントでf特性を測っていますが、効果がわかりやすいように開口部で測ってみました。

■ショートホーン・ダンプダクト開口部の周波数特性
Damp-Duct-effect-01.jpg

■ロングホーン・ダンプダクト開口部の周波数特性
Damp-Duct-effect-02.jpg

■ダンプダクト効果
@100Hz以下の音圧上昇(ダクトチューニングで変動)
 BS-10WHでは平均5dBほど上昇してます。
A全域でピーク、ディップが減少(=フラット化)
Bホーン鳴きの減少(ボーボー感の減少)
posted by masamasa at 10:32| 自作スピーカー

2015年05月27日

スタガー・ダンプダクト・バックロードホーン[SDD-BH]設計のツボ〜簡単設計法

■SDD-BH設計のツボ
SDD-BH-planning.jpg

■ホーン部分の設計
Easy_back-loaded_horn_design_formula.jpg
posted by masamasa at 20:07| 自作スピーカー

2015年05月26日

スタガー・ダンプダクト・バックロードホーン『BS-10WH-SDD』調整完了♪

ダクトの長手側に答えがあると思っていましたが、短いほうに答えがあったようです(笑)
最終的なダンプダクトのサイズは、
「40cu(5x8cm)x7cm」と「35.2cu(4.4x8cm)x8cm」になります。
総ダクト面積は75.2cuになるのでTangBand W4-1320SIF振動板面積の132%になります。
BS-10WH-Damp-Duct-03.jpg

1つのSPユニットに対してホーンが2個、ダンプダクトが2個と複雑になるので周波数特性とインピーダンス特性の情報だけでは「どのような動作をしているのか?」は断言できませんが、基本的にはバックロードの延長線上で動作していると思います。

以下、簡単な構造のイメージ図です。
Stagger-Damp-Duct-image-01.jpg

■周波数特性(軸上1m)
BS-10BH-W-damp-duct-01.jpg

■インピーダンス特性
BS-10BH-W-damp-duct-02.jpg

■調整後の音出し

■(1)スタガー・ダンプダクト・バックロードホーンで聴く〜ドビュッシー/仮面(マスク)

■デュアルバックロードホーンのBS-10WHをダンプダクト化してみました。
総ダクト断面積(40+35.2=75.2cm2)はユニット振動板面積(57cm2)の約132%。
ダクト長は7cmと8cmになります。
ダクト長を伸ばすと低域が伸長しますが、バランスが悪くなりますので難しいところです。
尚、エンクロージャーを上下逆に設置(開口部が上)してダンプダクトを乗せただけの仮置き状態(未固定)で録音しているので部分的にビビリが出ています。

■録音はタスカムDR-07mkU(AB方式、16bit、44kHzで録音)、録音ポイントはSPから60cm。
再生プレーヤーは『AIMP3 ver3.55 , build 1345(26.03.2014)』

■再生曲

Debussy / Masques
Georges Pludermacher(piano)

■使用機器は、、、

自作PC(Win XP home SP3、フルファンレス仕様)
↓(光接続)
KENWOOD DM-9090(DACモード)
↓(自作VCTF2スケアRCAケーブル)
DENON PMA-390IV
↓(VCTF2スケアケーブル)
TangBand W4-1320SIF + スタガーダンプダクト・バックロード(model:BS-10WH-SDD)
posted by masamasa at 22:31| 自作スピーカー

2015年05月23日

BS-10WHをスタガー・ダンプダクト化〜只今、調整中

BS-10WH(底面開口タイプ)にダンプダクトを内蔵させて調整しています。

BS-10WH-Damp-Duct-01.jpg
上図の感じで上手く行く予定でしたがナカナカ良い音が出てくれません(笑)
仕様ユニットはTangBand W4-1320SIFなのでダクト面積は振動板面積の132%になります。

BS-10BH-W-damp-duct-03.jpg
エンクロージャー完成後にダンプダクトを内蔵するのは以外と難しく、キツ過ぎてもユル過ぎても上手く収まりません。
チョットきつめに作って、ヤスリで微調整しかないでしょうか?

BS-10WH-Damp-Duct-02.jpg
作業効率で上下逆にして作業&試聴しますが、通常置きだと微妙に音が変わってきます。
これまた難しい(苦笑)
posted by masamasa at 13:32| 自作スピーカー

2015年05月20日

ダンプダクト・バックロードホーン [= ダンプド・バックロード(ダンプダクト仕様) ]〜設定のツボ

既存のバックロードホーンスピーカー開口部に「ダンプダクト」を使用することで『中高音の漏れを抑えつつ、低域をコントロールする』ことが出来ます。
低音から中音に架けてのアバレも減少して、バックロードのクセである「ボーボー感」等も抑制されます。
ただ諸刃の剣で、バックロード特有の「躍動感」「開放感」「鳴りっぷり」等は2〜3歩後退する感じになります。

以下は、スキャンスピーク5cmフルレンジ(ステレオ誌付録)用SS-057BH-Wのダンプダクトになります。
Damp-Duct-12.jpg

■ダンプダクト設定のツボ■
ダンプダクト断面積は使用ユニット振動板面積の150%を基準にして、
100%〜200%くらいで調整します。
ダンプダクト長は10cmを基準に、0〜20cmくらいに調整します。
まずはダクト面積150%、ダクト長10cmで出音を確認。
以後はカット&トライになります。

【重要】使用ユニットと箱独自の特性によって効果が出ないことがあります【御注意】

尚、今回のSS-057BH-W用は「外付けダンプダクト」で、
ダクト面積率=154%、ダクト長=13.8cm

前回のKC-08(車載用8cmBH)は「内付けダンプダクト」で、
ダクト面積率=150%、ダクト長=11.2cm
になります。
Damp-Duct-Length.jpg
ダクト長は長いほど低域が伸びる傾向にありますが、下に伸びる分クロス周波数付近が落ち込んだりします。
コレまでのデータでは、ダクト面積率を大きくとった場合は、ダクト長も長めのほうが相性が良さそうです。

■ScanSpeak 5F/8422T03 + SS-057BH-W【ダンプダクト仕様の周波数特性】
damped-BH-ftokusei.jpg

■ScanSpeak 5F/8422T03 + SS-057BH-W【ダンプダクト仕様のインピーダンス特性】
&ed-BH-impedance.jpg

■軽自動車で音出し

■スキャンスピーク5F/8422T03(5cmフルレンジ、ステレオ誌2013年8月号付録)用のバックロード箱の開口部に「ダンプダクト」(ダクト面積23.4cm2、ダクト長13.8cm)を装着しています。
使用機器はトヨタ・ピクシス・エポック純正のエントリーナビ「NSCP-W64」で音量レベル47で再生。
スピーカーをリアハッチに設置して、タスカムDR-07mkU(AB方式、16bit、44kHzでピークリダクション録音)で録音。
録音位置は後席中央、SPとレコーダー間は70cm。

■再生曲
Michael Brecker / Say It

■使用機器は、、、
エントリーナビ NSCP-W64のSDカードプレーヤー(MP3-256kbps、イコライジング無)

ScanSpeak 5F/8422T03(BOX=SS-057BH-W-ダンプダクト仕様、自作バックロード)&
posted by masamasa at 19:58| 自作スピーカー

2015年05月15日

ダンプドバックロードホーン(Damped-BH)の調整

車載用8cmバックロードの低域が弱いので開口部調整で低域を延ばし、さらにフラット化を目指します。
KC-08-Control-Baffle.jpg
開口部面積10.6cm2〜53cm2、ダクト長12mm〜112mmの組み合わせで20通り試聴しましたが「面積42.4cm2×長112mm」の組み合わせが好みかな(笑)

■調整前後の周波数特性
KC-08-tokusei.jpg

■調整前後のインピーダンス特性
KC-08-impedance.jpg

■調整後の音出し

■録音はタスカムDR-07mkU(AB方式、16bit、44kHzでピークリダクション録音)を使用。
再生プレーヤーは純正エントリーナビ「NSCP-W64」で、音量レベル40で再生。
後席中央(距離0.5m)で録音。


■再生曲
TAKASHI KAKO / Peace Piece(Recorded 1983)


■使用機器は、、、
トヨタ ピクシス・エポック NSCP-W64のCDプレーヤー(イコライジング無)

Fostex FF85WK(ボックス=KC-08、自作バックロード)
posted by masamasa at 20:23| 自作スピーカー