●組み合わせの例(自作インシュと耐震ゲル)

基本的に大事なことは『スピーカー等の(不要)振動発生源に接する素材の影響が大きく出る』ということです。
インシュレーター個々の特徴を理解し、上記を念頭に組み合わせれば迷宮に入り込むことはないと思います。
以下、自作インシュを使った組み合わせの傾向です。
【】は「自作インシュのみ=良」との比較。
@-[上]自作-[下]耐震ゲル【音質-やや良】
自作インシュは逃振効果と吸振効果がありますが、耐震ゲルに遮断されて逃げられない分が発生源に戻ってしまいます。
設置面に振動を伝えないことが前提で、発生源の不要振動を最小限に押さえたいならこの組み合わせが最適。
A-[上]耐震ゲル-[下]自作【音質-やや悪】
耐震ゲルで遮断しきれない振動を自作インシュが受け持ちますが、効率の悪い使い方で自作インシュは本領発揮できません。
B-[上]耐震ゲル-[中]自作-[下]耐震ゲル【音質-悪】
耐震ゲルの上下使いで最大の遮断性能を発揮しますが、中間の自作インシュは能力を発揮できません。
上下が断振系インシュレーターの組み合わせでは、中間に何を使っても差は出にくいと思われます。
何よりも「安定性が極めて悪い」のは最大のデメリット。
C-[上]自作-[中]耐震ゲル-[下]自作【音質-並】
発生源と設置面の振動を抑え、且つ遮断する。
効率は良い感じですが、メリット的には微妙な感じ。
安定性はBほどではないが悪い。
※参考データ[積層インシュレーター編]
■おりんの消音時間比較(5回の平均値)
@-[上]自作-[下]耐震ゲル=10秒
A-[上]耐震ゲル-[下]自作=33秒
B-[上]耐震ゲル-[中]自作-[下]耐震ゲル=31秒
C-[上]TAOC鋳鉄-[下]耐震ゲル=20秒
D-[上]耐震ゲル-[下]TAOC鋳鉄=35秒
E-[上]耐震ゲル-[中]TAOC鋳鉄-[下]耐震ゲル=51秒
F-[上]耐震ゲル-[中]耐震ゲル-[下]耐震ゲル=37秒