2014年12月23日

新型サイドプレス[Side Press Air]〜『ファミリーアーツ[FAPS]試聴室』突撃リポート

12月11日、高音質スピーカースタンドのファミリーアーツさんから新型スタンドが発売されました。
ということで、自作SPと自作スタンド持ち込みで突撃してきました。
限られた時間での試聴になるので、音源を30分弱に纏め、コレを中心に試聴ということになります。

試聴のポイントは、、、
@8cmイッパツのナローレンジ(100Hz〜16kHz)を如何にワイドに聴かせられるか?
A8cmフルレンジで箱庭的にならないスケール感、ダイナミック感を出せるか?
この2つを重点的に検証していきます。

さて、新型のサイドプレス・エアーですが、従来品より細いパイプを使い軽量化されたとのこと。
さっそく、ファミリーアーツさん所有の「ピュアモルト・ミニスピーカーS-A4SPT-VP」(下写真/赤ネットのSP)と「PMC TB2i」(両サイドのSP)を聴かせていただきました。

DSC_7782.JPG

PMCは想定内の出音、ピュアモルトはサイズからは想像できないほどの鳴りっぷりです。
「いや〜これはイイですね〜」

持参した音源を一通り聴いて、、、

次はいよいよ、自作スピーカーと自作スタンドの登場です(笑)

SidePress-FAPS-01.jpg

さ〜緊張の第一音!!!

「な、、、なんじゃこりゃ〜!!!」
音がデロデロ、ボコボコ〜(滝汗)
これにはファミリーアーツさんもビックリしたことでしょう。

、、、と、、、これは想定内といいますか「予想通り」だったわけで、、、
実はですね、FAPS試聴室の床(フローリング+絨毯)に合わせて「専用インシュレーター」を作っていったわけなのです(爆死)

insulator-05.jpg

さっそく専用インシュレーターを持ち出してセッティング。
「ぉお〜なかなか良い感じじゃ〜ないですか」(心の声)
もう少しタイト寄りのチューニングが良かったかもしれませんが、コレはコレで良い感じです(笑)
ところが、右チャンネルから原因不明の「ビビリ音」が発生(ヤバイ)
とりあえず、ソースによっては気にならないのでそのまま試聴を続けます(をぃ)
さすがに良いシステムをお使いなのでレンジ感、ダイナミック感も結構あって、もう少し余裕感が欲しい感じですが8cmとしては及第点でしょう。

この時点で、私は全く気にならなかったんですがファミリーアーツさんは「バックロード特有のホーン鳴き」が気になっていたようで、箱に触ったり開口部からの出音をチェックしたり大忙しでした;;;
この「ホーン鳴き」が気になる方々はバックロードに否定的ですが、これは仕方ないことで「否定派」と「肯定派」の溝が埋まることはないと思います。
長時間聴いていると慣れてきたりしますが、ファミリーアーツさんは如何でしたでしょうかね〜(笑)

さて、次はいよいよサイドプレス・エアと自作スピーカーでの音出しです。
エアーのパイプ部は手で叩いてみると「カャァァ〜ン」と甲高く盛大に鳴きます。
ちなみに一番ガッチリしたスタンド(モデル名忘れました)を叩くと「コォ〜〜〜ン」と鳴きます。

「をぃをぃ、、、大丈夫か〜???」と思いつつ音が出た瞬間、、、

目の前に「パァーッ」とクリアな音場が開けました。
まさに一瞬にして霧が晴れた状態です、、、ぉぉイイですね〜♪
気になっていた「金属音」は全く聴こえることはありません。きわめて鮮度の高い音が綺麗に分離します。
まさに「高解像度、総天然色」、サイドプレスはバックロードとの相性も良いようです。
私には、音自体はそれほど違って聴こえなかったのですが、ファミリーアーツさんは「別な楽器が鳴っているようだ」と感じたそうです。
ぅ〜ん、、、さすがに現役の演奏家さんなので、、、私のような「駄耳」とは違った音を聴いているのかと感心しきり(^^)

持参CDを一通り聴いてから、、、

2台を切り替えながらモノラル音源を聴いてみました。
SidePress-FAPS-02.jpg

「ぅう〜ん」
「ふぅ〜む」
「ほえぇ〜」(心の声三連発)

いや〜参りました。ソースによって「アッチが好み」だったり「コッチが好み」だったり。
それぞれに良い部分があるので甲乙が付けられません。
最終的には好みの問題になると思うので、、、
ファミリーアーツさんなら「サイドプレス」を選ぶだろうし、、、
私なら「自作スタンド」を選ぶと思います。

ただ、サイドプレスは音質の調整幅がカナ〜リ広い感じなので、、、
インシュレーターを工夫したり、最適なフローティング・マスを付加する(サイドプレスさんは否定的ですが、、、笑)ことで、、、
多くのリスナー、多くのスピーカーに対応できると思います。

とにかく今まで聴いたメーカー製スタンドでは『トータル性能でトップクラス』、適応力、発展性は『間違いなくNO.1』です。
ファミリーアーツさん曰く『勝敗はなくて引き分けでもなくて、お互いの素晴らしさを認め合ったという感じでした。』
『汚れを知らない瑞々しくて美しい乙女(サイドプレスエアー)とちょっと化粧は濃いけど豊満で魅力的な女性(自作スタンド)』と言うことです(笑)
イメージ的には「デジタル的なサイドプレス、アナログ的な自作スタンド」といった感じです。

、、、と言っても信じられないと思いますが、実際に聴いてみれば納得できると思います。
使用中のスピーカー、スタンドを持ち込んでの試聴もOKなので、小型スピーカーを思いっきり鳴らしてみたい方には「サイドプレス」を聴いてみることをオススメします。

尚、社長さんは現役演奏家で「YouTube」での姿を見ると難そうなイメージですが、実際にお会いしてみると『ぽっちゃりした気さくなオジサン』です(笑)
試聴についての問い合わせ、スタンドについての相談も「お気軽にどうぞ」ということです。
試聴の際は、『日立の山奥の湧き水』で淹れた美味しいコーヒーや『素敵な奥様』の手作りケーキをご馳走になれるかもしれません。お楽しみに(笑)

とにもかくにも、このスタンドはオススメです、、、要試聴!!!
posted by masamasa at 16:52| イベント(試聴会、オフ会等)