2014年12月24日

サイドプレス・エアー(天板レス・スピーカースタンド)と底面開口型バックロードホーンは『黄金コンビ』???

下写真は「底面開口型デュアル・バックロードホーン」の底です。
BS-10WH_07.jpg

上のような『ブックシェルフサイズの底面開口型バックロードホーン』を普通の天板付スタンドやオーディオラックに乗せて使う際は、必ずスペーサーが必要になります。
下は小さめの天板のスタンドに乗せた場合です。
BS-10WH_10.jpg
このように天板付スタンドだと開口部が影響して良い位置に乗せられなかったり、スペーサーで高さを稼いでやらないとホーン効率が悪くなったりします。

そこで、サイドプレスの登場です(笑)
サイドプレスの場合、底面は一点設置になるので開口位置の影響は少なそうですし、何より『ホーン開口部を塞がない構造』が最大のメリットになります。

ファミリーアーツでの試聴で「サイドプレスとバックロードの相性は問題無し」なので、、、
『サイドプレス』+『底面開口型バックロード』は最高の組み合わせになりそうです。

次の試聴ではこの組み合わせで聴かせてもらいましょう、、、ってか、はたして『次』はあるのか〜〜〜???(爆死)

さて、試聴の際ファミリーアーツさんがしきりに気にしていた「ホーン鳴き」についてです。

私は全く気にならなかったんですが、ファミリーアーツさんはとても気になるらしくスポット信号を再生して何度も確認していました。
そのときに気がつけばよかったんですが、この記事を書き始めてから気がつきました(をぃ)

あれはですね〜「ホーン鳴き」じゃなくて『高調波(高周波)歪み』だと思います。
古いデータになりますが、下画像は40Hzスポット信号を10cmと8cmで再生した際のf特性です。
40Hz_spot.jpg

通常8cmフルレンジは100Hz以下の再生音圧はかなり低くなります。
ホーンで効率良く稼いでも、せいぜい60〜70Hzが限界です。
50Hz以下の音が入ると、2倍音、3倍音、、、○○倍音などの倍音成分が大量に再生されて耳に付くようになります。
これは8cm以下の小口径フルレンジの宿命と言ってもよいでしょう。
10cmクラスになると40Hzくらいまでは問題無く再生されます。
「高調波歪み」が気になる方は10cm以上を使うしかないでしょう。
10cmでもダメなら20cm。それでもダメなら「バックロードホーン」は諦めましょう(爆)
posted by masamasa at 20:38| 自作スピーカー

2014年12月23日

新型サイドプレス[Side Press Air]〜『ファミリーアーツ[FAPS]試聴室』突撃リポート

12月11日、高音質スピーカースタンドのファミリーアーツさんから新型スタンドが発売されました。
ということで、自作SPと自作スタンド持ち込みで突撃してきました。
限られた時間での試聴になるので、音源を30分弱に纏め、コレを中心に試聴ということになります。

試聴のポイントは、、、
@8cmイッパツのナローレンジ(100Hz〜16kHz)を如何にワイドに聴かせられるか?
A8cmフルレンジで箱庭的にならないスケール感、ダイナミック感を出せるか?
この2つを重点的に検証していきます。

さて、新型のサイドプレス・エアーですが、従来品より細いパイプを使い軽量化されたとのこと。
さっそく、ファミリーアーツさん所有の「ピュアモルト・ミニスピーカーS-A4SPT-VP」(下写真/赤ネットのSP)と「PMC TB2i」(両サイドのSP)を聴かせていただきました。

DSC_7782.JPG

PMCは想定内の出音、ピュアモルトはサイズからは想像できないほどの鳴りっぷりです。
「いや〜これはイイですね〜」

持参した音源を一通り聴いて、、、

次はいよいよ、自作スピーカーと自作スタンドの登場です(笑)

SidePress-FAPS-01.jpg

さ〜緊張の第一音!!!

「な、、、なんじゃこりゃ〜!!!」
音がデロデロ、ボコボコ〜(滝汗)
これにはファミリーアーツさんもビックリしたことでしょう。

、、、と、、、これは想定内といいますか「予想通り」だったわけで、、、
実はですね、FAPS試聴室の床(フローリング+絨毯)に合わせて「専用インシュレーター」を作っていったわけなのです(爆死)

insulator-05.jpg

さっそく専用インシュレーターを持ち出してセッティング。
「ぉお〜なかなか良い感じじゃ〜ないですか」(心の声)
もう少しタイト寄りのチューニングが良かったかもしれませんが、コレはコレで良い感じです(笑)
ところが、右チャンネルから原因不明の「ビビリ音」が発生(ヤバイ)
とりあえず、ソースによっては気にならないのでそのまま試聴を続けます(をぃ)
さすがに良いシステムをお使いなのでレンジ感、ダイナミック感も結構あって、もう少し余裕感が欲しい感じですが8cmとしては及第点でしょう。

この時点で、私は全く気にならなかったんですがファミリーアーツさんは「バックロード特有のホーン鳴き」が気になっていたようで、箱に触ったり開口部からの出音をチェックしたり大忙しでした;;;
この「ホーン鳴き」が気になる方々はバックロードに否定的ですが、これは仕方ないことで「否定派」と「肯定派」の溝が埋まることはないと思います。
長時間聴いていると慣れてきたりしますが、ファミリーアーツさんは如何でしたでしょうかね〜(笑)

さて、次はいよいよサイドプレス・エアと自作スピーカーでの音出しです。
エアーのパイプ部は手で叩いてみると「カャァァ〜ン」と甲高く盛大に鳴きます。
ちなみに一番ガッチリしたスタンド(モデル名忘れました)を叩くと「コォ〜〜〜ン」と鳴きます。

「をぃをぃ、、、大丈夫か〜???」と思いつつ音が出た瞬間、、、

目の前に「パァーッ」とクリアな音場が開けました。
まさに一瞬にして霧が晴れた状態です、、、ぉぉイイですね〜♪
気になっていた「金属音」は全く聴こえることはありません。きわめて鮮度の高い音が綺麗に分離します。
まさに「高解像度、総天然色」、サイドプレスはバックロードとの相性も良いようです。
私には、音自体はそれほど違って聴こえなかったのですが、ファミリーアーツさんは「別な楽器が鳴っているようだ」と感じたそうです。
ぅ〜ん、、、さすがに現役の演奏家さんなので、、、私のような「駄耳」とは違った音を聴いているのかと感心しきり(^^)

持参CDを一通り聴いてから、、、

2台を切り替えながらモノラル音源を聴いてみました。
SidePress-FAPS-02.jpg

「ぅう〜ん」
「ふぅ〜む」
「ほえぇ〜」(心の声三連発)

いや〜参りました。ソースによって「アッチが好み」だったり「コッチが好み」だったり。
それぞれに良い部分があるので甲乙が付けられません。
最終的には好みの問題になると思うので、、、
ファミリーアーツさんなら「サイドプレス」を選ぶだろうし、、、
私なら「自作スタンド」を選ぶと思います。

ただ、サイドプレスは音質の調整幅がカナ〜リ広い感じなので、、、
インシュレーターを工夫したり、最適なフローティング・マスを付加する(サイドプレスさんは否定的ですが、、、笑)ことで、、、
多くのリスナー、多くのスピーカーに対応できると思います。

とにかく今まで聴いたメーカー製スタンドでは『トータル性能でトップクラス』、適応力、発展性は『間違いなくNO.1』です。
ファミリーアーツさん曰く『勝敗はなくて引き分けでもなくて、お互いの素晴らしさを認め合ったという感じでした。』
『汚れを知らない瑞々しくて美しい乙女(サイドプレスエアー)とちょっと化粧は濃いけど豊満で魅力的な女性(自作スタンド)』と言うことです(笑)
イメージ的には「デジタル的なサイドプレス、アナログ的な自作スタンド」といった感じです。

、、、と言っても信じられないと思いますが、実際に聴いてみれば納得できると思います。
使用中のスピーカー、スタンドを持ち込んでの試聴もOKなので、小型スピーカーを思いっきり鳴らしてみたい方には「サイドプレス」を聴いてみることをオススメします。

尚、社長さんは現役演奏家で「YouTube」での姿を見ると難そうなイメージですが、実際にお会いしてみると『ぽっちゃりした気さくなオジサン』です(笑)
試聴についての問い合わせ、スタンドについての相談も「お気軽にどうぞ」ということです。
試聴の際は、『日立の山奥の湧き水』で淹れた美味しいコーヒーや『素敵な奥様』の手作りケーキをご馳走になれるかもしれません。お楽しみに(笑)

とにもかくにも、このスタンドはオススメです、、、要試聴!!!
posted by masamasa at 16:52| イベント(試聴会、オフ会等)

2014年12月11日

『23歳、腐ってもレカロ(笑)』〜オーディオチェアとして第二の人生がスタート

23年の長きに渡って頑張ってきたミラージュくん(平成3年12月6日登録)が逝ってしまいました。
流石に部品等の入手も難しくなってきてたので、泣く泣く廃車しました。
が、レカロシートはまだ使えそうなので第二の人生を送ってもらうことに(笑)

さて、コンナ感じに仕上がりましたが、あと何年使えるでしょうかね???
さすがに『腐ってもレカロ!!!』見た目はナカナカGoodです(爆死)
さ〜て、あと20年くらい頑張ってくれるかな〜?(笑)
Audio-Chair_04.jpg

今までEP71スターレットのシートをオーディオチェアとして使ってきましたが、
木製ベースを再利用してレカロに付け替えました。
Audio-Chair_01.jpg

新たに購入した材料は、スペーサー用の木片(12個、108円)と6x70mmボルト(21x4x1.08=90円)のみ。ワッシャー等はスライドレールに使われてたものを再利用してます。
Audio-Chair_02.jpg

EP71のシートはスライドレール部で固定してましたが、レカロのレール部は大きくてベースに収まらないのでシート本体に45mmのスペーサー挟んで取り付けてます。
これで座面高は300mmくらいになります。
ちょっと低い感じですが許容範囲かな。
Audio-Chair_03.jpg

普通車のシートなら此の位のベースで流用可能です。
Audio-Chair_05.jpg
posted by masamasa at 20:03| 自作オーディオ

2014年12月10日

ビル・エヴァンスの本質『Peace Piece』〜エヴァンスのモードエッセンスがギッシリ詰まったピアノソロ

エヴァンスの演奏で一番好きなのが、この「Peace Piece」です。
リーダーアルバム第2作の「Everybody Digs」(1958)の1曲になります。
everybody-digs.jpg

この「Peace Piece」にはエヴァンスのアイディアがギッシリと詰まっていて、「エヴァンスの基礎の基礎」といえる曲です。
また、この曲のベースラインは、同アルバムの「Some Other Time」やマイルス・デイヴィス『Kind of Blue』の「Flamenco Sketches」にも使われています。
kind-of-blue.jpg

とにかく、聴けば聴くほど味わい深い名曲と言えるでしょう♪
posted by masamasa at 22:38| 音楽ソフト

2014年12月09日

小口径フルレンジスピーカーのエージング(慣らし熟成)には音楽ソース使用の『不規則ブルンブルン』が最適♪



■小口径フルレンジには「エージング時間」が短いタイプと長いタイプがあります。
例えば、エッジの材質による傾向として、、、
ウレタン系は「速め」、布系は「普通」、ゴム系は「遅め」といった感じです。

おおよそのエージング時間ですが、、、
『音楽ソフトでコーンをブルンブルンと震わせての1時間再生』を日課とすると、
初期エージングに1〜3日(=1〜3時間)、本来の性能の90〜95%に達するのに1〜3ヶ月。
そして6〜12ヶ月で最高(100%)に達する感じです。

尚、ピンクノイズ等を使うエージング方法もありますが、かな〜り音量を上げてもブルンブルン震えるほどにはならないので効率が落ちると思われます。
やはり『40〜100Hz付近のレベルが高めの音楽ソース』を使った「不規則ブルンブルン」なエージングをオススメします。
超低音(40Hz以下)のレベルが高いとユニットを傷めやすいので「要注意」です。
aging-02.jpg


■アンプのボリューム9時半くらいでの再生を録画しています。
録画時の最高音圧は軸上1mで92.4dBAでした。
一般的には、中音量と大音量の間くらいと思われます。
録画&録音はオリンパスPEN E-PL2、録画ポイントはSPから約10cm。
再生プレーヤーは「Windows Media Player」
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■再生曲

Eric Dolphy / South Street Exit
(EmArcy 510 124-2)


■使用機器は、、、

自作PC(Win XP home、フルファンレス仕様)

↓(光接続)

KENWOOD DM-9090(DACモード)

↓(自作RCAコード、2スケア)

DENON PMA-390IV

↓(VCTF2スケアケーブル)

TangBand W3-881SJF
SP-BOX(MAX-85)
posted by masamasa at 20:12| 自作スピーカー