2014年10月11日

ジャズルーム・コルテス突撃レポート【その2】

今回は視聴用音源(CD)を持参して突撃してきました〜♪

コルテスさんは基本的にアナログで音作りしてると思われるので、75年〜20年くらい前の音源を用意しました。

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01 Bond Street - Fats Waller and His Rhythm
02 As Time Goes By - Steve Houben
03 Embraceable You - Andre Previn
04 Someone to Watch Over Me - Kenny Rankin
05 The Tennessee Waltz - Holly Cole
06 Three Seconds - Oliver Nelson
07 Thieves In The Temple - Herbie Hancock
08 So Green - Gary Peacock
09 Tribute to Benny - Walker Jazz Band
10 Stella By Starlight - Miles Davis
11 The Song Is You - Johnny Frigo
12 Wave - The LA 4
13 Peace Piece - Bill Evans
14 The Way You Look Tonight - Billie Holiday
15 Time After Time - Chet Baker

いや〜予想通り、新しいリマスター物から古〜い音源までバッチリです。
高いクオリティーを維持しつつ、刺激的な音を出さない絶妙なバランス。
柔らかすぎず硬すぎず、程良いバランスで何を聴いても高次元。

ただヴォーカル帯域の表現力の幅が今一歩なので、声の微妙なニュアンスが出にくい感があります。ま〜ココいらは4WAYの弱点なのか?、中域重視な小口径フルレンジに1歩及ばない感じですね。
またサックス、トランペットなどの押し出しももう一歩。ヴォーカルと同帯域なのでミッドバスあたりに問題があるのかもしれません?
ってか、ヴォーカル&管楽器はffの伸びも悪いのでネットワークが足枷になってるかもです。

ということで、ココから先の領域に踏み込むにはミッドバス音域を何とかしたいですね。
と言ってもカナ〜リ難易度が高いと思います。
マスターさんも『音質的に気になる部分が有る』ようなので、今後どのように変わっていくのか楽しみです。
オープンしてまだ1年弱、これから・・・ですね♪


さて、話変わって、、、

初めて店内に入ったときに、、、

「あれっ?意外に音が小さいぞ!?」と感じたので、今回は音圧(A特性)を計ってみました。
持参した音源の6曲目までの最大音圧は前席中央で91.8dB(A)でした。
聴感では90dB以下かな〜と思っていましたが、耳障りな音を出さないシステムなので小さく聴こえたようです。

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ちなみに我が家のシステムでボリューム位置10時〜10時30分くらいだと94dBくらい(SPから3.4mで測定)になりますが、リスニングポイントで94dBというとカナリの音量になります。
コルテスさんは、それよりチョット低いくらいなので一般的には『常識的な範囲の音量』でしょうか。
posted by masamasa at 10:55| 自作オーディオ

2014年10月03日

ジャズルーム『コルテス(Cortez)』突撃レポート〜フルレンジの良さを兼ね備えたマルチウェイシステム〜

昨年末(2013-12)、水戸市にオープンした「ジャズルーム・コルテス(CORTEZ)」さんへ突撃してみました(笑)

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店内に入って左手にスピーカー、アンプ等のオーディオ機器、右手は前後2列のテーブル席になります。

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入り口対面のカウンター席奥にアナログプレーヤー等とレコード棚があるようです。
部屋の広さは目測で約35畳ほどか?(最近目測がよくハズレますが、、、笑)
不定期にミニライブが開催されるとのことですが、生演奏には「ちょっと狭いかな?」という感じですね。


まずは簡単に使用機器の紹介

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・スピーカー/JBL 4350(アーリーモデル)
・パワーアンプ(中高域用)/マークレビンソン No436L × 2(ミッドバス、ミッド、ハイ間はネットワーク使用)
・パワーアンプ(低域用)/マークレビンソン No334L
・チャンネルデバイダー/ケンリックサウンド(Special Ver)
・プリアンプ/マークレビンソン LNP-2L
・CDプレーヤー/マークレビンソン No512
・ターンテープル/リン LP12
・フォノイコライザー/リン LINTO
・カートリッジ/Aテクニカ AT33PTG

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スピーカーはケンリックのセッティングベース、TAOCのスタンドに載せられていますが、もうチョイ高さが欲しいか?
アンプ類もケンリック製ラックに収められていますが、重量級アンプを収めるには貫禄&強度不足の感もあります。


さて、肝心の「音」ですが、、、

なんといってもJBL4350の真っ白な38cm2発が印象的です。
とにかくハイスピードな軽い低音がスムーズに体を通り抜けていきます(驚)
こりゃフルレンジ好きにはたまりません。
が、ゴリゴリ押してくる重い低音が好きな方にはチョイ物足りないかもしれません。

スピーカーで特徴的なのが、チェンネルデバイダーとネットワークを使ったモノ2+ステレオのハイブリッド駆動。
良くも悪くもこのスタイルが全体を支配しているようですが、ここいらは私には未体験ゾーンでして、よくわかりません。

マークレビンソンのアンプ、リンのアナログプレーヤー等は透明感が高く繊細な美音系。

カートリッジは何故かAT33PTG(爆)
「さっぱり風味で線が細い」印象があるカートリッジですが、バランス的にはナイスな選択なんでしょう。

トータルでは大変高品位な出音(正統派のハイクオリティサウンド)で、JBLに有りがちな「ゴリゴリドスン、シャキーンなドンシャリ傾向」は皆無。
非常に滑らかなバランスで、クラシックの再生にも十分対応できると思われます。
『もう一度聴いてみたい』と思わせる最高峰マルチウェイシステムの一つでしょう!!!


最後に気になった点を2つ。

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まず、リスナー側の天井が低いことが1つ。
一般住宅との比較では十分な高さがありますが、スピーカー側と比べて60cmくらい低いでしょうか?
個人的な経験から「リスナー側を広く高く」と思っているので、配置を逆にしたらどうなるのか気になるところです。
もっとも、システム導入段階で試されて、今の配置が決まったんでしょうけど〜;;;

もうひとつは、スピーカー裏の壁です。
この石風壁材は「軽量モルタルに着色したタイプ」と思われますが、けっこう音を吸っているように感じました。

『音離れがもう一歩で、高さが出ない。音が飛びが悪い。』と感じたのは、リスナー側天井とスピーカー背後の壁の影響があるかもしれません。
一度フルレンジ一発で聴いてみたくなりました。何か発見があるかもしれませんが如何でしょうかね〜?

ということで、、、

久しぶりに『素敵なアナログの音』を聴かせていただき幸せな気持ちになれました。
とにかく「一聴の価値があるシステム」です。
posted by masamasa at 21:36| イベント(試聴会、オフ会等)