2014年06月15日

バックロードホーンは作った後が面白い♪【開口部調整アダプターで遊ぶ】

自作スピーカーは箱が完成してからが本番です(笑)
特にバックロードホーンは弄れる部分が多いので長期に渡って楽しめると思います。

『初めてBHを作ったけど音が好みじゃなかった。BHなんてゴミだ!』という方も大勢いますが、非常に勿体無いと思います。
私は基本的に『吸音材は使わない派』ですが、効果的に吸音材を使うとクセもそれなりに押さえられるしね。

ってことで、、、

私流『BHの煮詰め方(笑)』を底面開口型バックロード:BS-10WHを例に簡単に紹介します。
といっても、開口部のアダプターを使って音の出口をチョコっと変えるだけです。

まずこのようなアダプターを作ります。
BS-10WH_1320SIF_inspection-07.jpg

このように使って出口を調整します。
BS-10WH_1320SIF_inspection-08.jpg

アダプターを使って自分好みの音が出たらラッキー。
さらに上を目指して細かに微調整するも良いし、ほどほどで妥協するも良し。
最終的にはオンリーワンが目標になると思います。


以下、6パターンでの再生周波数特性です。

■ホーン開口部を完全に塞いだ状態の特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-01.jpg

■各ホーン開口を絞って前面放出した特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-02.jpg

■各ホーン開口を絞って背面放出した特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-03.jpg

■前面放出した特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-04.jpg

■背面放出した特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-05.jpg

■三点支持で全方位放出した特性[BS-10WH , TangBand W4-1320SIF]
BS-10WH_1320SIF_inspection-06.jpg

検証に使用した部屋は和室6畳で、SPは部屋の短編中央、SP背面と壁の距離は25cmです。
底面開口タイプの設計は基本的に三点支持を想定していますが、ケースバイケースで他の設置法が良い場合もあると思います。
上記セット方以外にも色々な対策があると思うので『最適な調整』は難しそうです。
posted by masamasa at 23:10| 自作スピーカー