2013年04月15日

バックロードホーンのメリット、デメリット、、、目指せ無共振、共鳴分散化!!!



バスレフ箱(上)とバックロード箱(下)をパラレル接続して、コーンの揺れを比較してみます。
映像だと分かりにくいですが、肉眼だとバスレフのほうが3〜4倍大きく震えてるように見えます。
撮影はオリンパス、ペンライト E-PL2
使用曲はMiles Davis / Catembe

【バックロードホーンのメリット、デメリット】
バスレフ、密閉型といった一般的な方式は共振を利用して低音の音圧を稼いでいます。
逆に言うと、共振させないと低音の量が少なくなりバランスが悪くなります。
CMなどでスピーカーのコーンがブルンブルン震えてる映像を見かけますが、共振過多は著しい位相のズレを生じさせます。これが共振歪ですね。
特にフルレンジの場合だと、この位相ズレした共振の上に中高音の信号が乗ってくるので聴くに耐えない音になってしまいます。
共振歪による音質への影響は高調波歪、混変調歪より大きいと思われるので、ぜひとも抑えたい部分です。
尚、市販スピーカーの多くはバスレフ、密閉型にウーファーを使ってますが、中音以上を共振歪から逃すためにもマルチウェイ化は有効です。

一方、バックロードホーンは共振に頼らず、ホーンの共鳴効果で低音の音圧を稼いでいます。ホーン抵抗で共振が抑えられるのでクリアな低音が得られます。
一般的なバックロードはユニットとホーン開口部との干渉で周波数特性に凸凹が生じたり、ホーン鳴きによるクセっぽい音になりがちです。
そこで、1つのユニットに特性の違う複数のホーンを組み合わせることで再生音のピーク、ディップの分散化が可能になり、周波数特性のアバレ、ホーン鳴きを改善することが出来ます。この方式がスタガード・バックロードホーンです。
ネットワークレスのフルレンジとスタガード・バックロードホーンの組み合わせは、原音(生演奏)に何も足さない、何も引かないストレートな音を楽しめます。まさに『原音再生』といえると思います。

ザルだらけのオーディオ理論だとバスレフ、密閉の方が『良い音』らしいですが、個人的にはバックロードホーン系の音が好きなんです(笑)
更に、私には『綺麗な音と汚い音を同時に出せるスピーカー』が必要です。
これを実現できるのはスタガード・バックロードだけだと考えられます。
つまり私にとっての『理想的スピーカー』というわけですね(爆死)
posted by masamasa at 20:28| ひとり言(ぼそ)